日常生活の中でもしもお金に困ったり、あるいは緊急性の高い出費の機会が飛び込んできたとき、多くの人が焦って適切な解決方法を思い浮かべることができないのではないでしょうか。日頃からそういった時のことを想定し、お金の不足時にどのようなセーフティネットを用意しておくかによって人の生活は大きく変わってくるものです。

もちろん、月々の収入の中で生活費や食費やちょっとした贅沢などを全て賄いきることはとても大切なことです。そうすることがトータルの家計をマイナスに転じさせることなく、円滑に押し進めていくための根幹となります。しかしながら、そうは言っても思いがけない出費の機会は数知れず存在するものです。

急に飲み会が飛び込んできたり、急に家族や自分の体調が優れず、あるいは怪我を被って病院にかからなければならなくなったり、あるいは身近な人の冠婚葬祭などでもある程度のお金を包むことが必要です。

また、時にはいつもの生活とは違った、ちょっとした贅沢を楽しんでみるのも人生を豊かにする隠し味。これまでの貯蓄や財布の中の残金などからそうした出費のお金を捻出してみるだけで、自分の心も充分満足してリラックスできますし、家族の表情にも笑顔や充実感があふれることは間違いありません。

こういった、ここぞというタイミングでお金を捻出するにあたり、もしも幾らか不足してしまうことがあったなら、その時には消費者金融の借り入れサービスを使うと便利にお金を引き出すことが出来るでしょう。特にキャッシングやカードローンといった借り入れ方法は人気のある金融サービスで、簡単な契約手続きを経て、スピーディーに借り入れを行うことが可能です。

キャッシングはその都度のお金の必要性にあわせて借り入れ申請を行い、そこで許可が下りると数時間後には銀行口座に一括振り込みが行われます。一方のカードローンというのは一枚の個人専用カードを使った借り入れ方法です。事前にこのカードの発行手続きを行い、お金が必要になるとそれを持って近くのATMに駆けつけます。そこで簡単な操作を行うだけで現金出し入れ口から融資金を引き出すことができるのです。

便利なことに最近では大手の消費者金融ならどこでもコンビニチェーンと提携しており、夜の遅い時間であっても、朝の早い時間であっても、コンビニの店内に設置されてあるATMを使えば簡単に融資金を得ることが可能となっています。つまり近くに消費者金融の店舗や専用ATMがなかったとしても、２４時間いつでも簡単に現金の不足分を充たすことができるのです。

これらキャッシングに比べてカードローンは、より持続的、継続的なお金の必要性にあわせてサービス展開されており、これを用いるとその都度の申請手続きが必要なキャッシングよりも自由に、自分の采配によってお金の出し入れができる点が大きなメリットと言えるでしょう。

また、キャッシングならばパソコンやスマートフォンでネットバンキングにアクセスすることによって融資金の振り込みは確認できても実際の現金を手にすることは困難です。一方カードローンはATMから直接現金を手にすることができる点もまた、魅力と言えるのです。

ただし、このサービスを利用する上ではいくつか注意すべき点もあります。まず、どんなに便利な借り入れ方法とは言っても、融資限度額というものが存在しますので、上限には気をつけなければなりません。つまりカードでATMからお金を引き出す上でも、消費者金融側から付与されたこの限度額の範囲内においてやりくりしなければならないのです。

これには便利な面と、不自由な面があるでしょう。というのも、限度額の範囲であれば一度の借り入れにおいて限度額いっぱいまで引き出すこともできますし、あるいは必要になった分だけ細かく引き出すことも可能です。

その点はすべて利用者の裁量に委ねられています。そうやって借りた分を毎月の返済日に決められた額だけきちんと返済している分には消費者金融側から何か言われることはありません。

その一方で、やはり気になってくるのがこの限度額という縛りです。融資金額が積み重なってこの上限に達してしまうと、やはり窮屈を感じてしまうのが人間と言うもの。なんとかこの限界を押し上げてさらなる利便性を獲得したいと願うのが当然ではないでしょうか。

そうした願望を抱く前に、我々はそもそもこの限度額とはどのように設定されるのか、その裏側を知らなければなりません。まずはネットや電話、自動契約機や店舗窓口で申請を行い、氏名、住所、生年月日、職業、勤務先、年収、希望借り入れ額などを伝えます。さらに身分証や年収証明書といった必要書類の提示も求められます。こうして先方の審査がスタートするのですが、この時にとりわけ重要になるのが職業や年収といった項目です。

消費者金融の審査ではこういった個々人の必要項目をチェックすることで、それぞれの審査基準に基づいた信用度の点数がつけられていきます。そこで安定性のある職業や職種であれば高い信用度が得られますし、さらに年収が高ければ高いほど返済能力や経済力が高いと判断されて、よりよい信用度の点数を獲得することができます。これらの合計がそのまま借り入れ限度額に反映されることになるのです。

さらにこの際には貸金業法で定められた総量規制という決まり事も重要になります。いくら高額の借り入れ希望を申請したところで、総量規制では消費者金融に対して年収の3分の1を超える融資を認めていません。つまりこれを超えた金額を融資すると法的に罰則を受けてしまうわけです。そのため審査ではここを上限にして、さらに消費者金融独自の融資限度額基準を加えることで、最終的な限度額を決定することにしています。

このようにして金額が決められることを踏まえた上で、それではこれに満足できない時には一体どのような手法を使ってこの上限を押し上げていくことが可能になるのでしょうか。増額方法には幾つかの道筋があるのですが、まずはいちばんやってはいけないのが、最初の審査が終わってからまだ間もないタイミングで再審査を求めるということです。

これは業者側の審査に不服を唱えることになります。しかしそもそも審査は厳密に行われている場合がほとんどですので、いくら再審査を行ってもそれが覆る可能性はゼロに近いと言えるでしょう。もしもそれでも無理に再審査を求めるのであればその行為が信用度の低下を招く可能性もあるので注意が必要です。

最もよい増額方法としては、最初に付与された限度額の範囲内で長きにわたって借り入れと完済を繰り返して徐々に信用度を高めていくことです。そうすると半年から一年を過ぎた頃に増額申請を行うことでそれが認められる可能性が一気に増すこととなります。

この時にはネットの公式サイトでマイページにログインして、そこの増額申請フォームから申し込んだり、あるいは電話や店舗窓口などでも申請を受け付けてもらえます。この場合、最初の契約時と同じく信用機関への確認や在籍確認なども行われます。さらに身分証と年収証明書の提示が再度求められることもありますので準備しておくことが大事です。

また、もうひとつの増額方法としては、たとえば会社内で出世したり、年収が上がったり、あるいは転職によって雇用条件の良いところに就職できた時にはそのことを証明できる書類等を持って申請すると限度額がアップする可能性も出てきます。とりわけ契約社員やアルバイト、パートの人が正社員として雇用されると限度額の面でも大きな変化が期待できますので、的確な方法で知らせる必要があるでしょう。

このような各手段を通じて増額を求めることが可能となります。また率先して増額を望んでいない場合でも、長期間にわたってサービス利用を続けていると、消費者金融側から「増額しませんか」という誘いをかけてくることもあります。これは業者側での定期的なチェックにおいてその基準を充たしていると判断されたことの証しでもありますので、よく考えた上で増額が必要だと思えばそれに応じてみるのもよいでしょう。

【参考ページはこちら】
カードローンの限度額を増額する時に気をつけること