誰にとってもお金の存在は非常に大切なものです。食費や生活費といった最低限の出費の中でもある程度の金額が必要となりますし、賃貸物件に住んでいる人であればそれなりの家賃が飛んでいくのも覚悟しなければなりません。

仕事上の付き合いで飲み代が必要になることもあるでしょうし、身だしなみのために服や靴やバッグ、それに定期的な髪のカットなども欠かせないもの。また、仕事で疲れた身体や頭をリラックスさせるために、デート費用であったり、音楽やアート、旅行、グルメにかける費用の捻出にも心掛けなければなりません。

もしもお子さんのいるご家庭であれば、一人暮らしに比べてその何倍もの家族の生活費が必要になるのは言うまでもありません。教育費やオモチャ、お小遣いなどで様々な子育ての出費が必要になりますし、子供の成長にあわせて学費が必要になるケースもしばしば訪れます。

こういった度重なる出費を何とかしてピンチを切り抜けていくのが一家の大黒柱の役目です。しかし毎月の収入には限度があるものです。時には税金や保険料などを差し引かれて、想定していたよりも格段に低い収入しか得られない場合もあるでしょう。そのような時に限って高額の出費に見舞われると、どうしようもない事態に瀕してしまうことになります。

このような非常事態の時には消費者金融を使って思いきってお金の借り入れを行うとよいでしょう。その中でもカードローンは実に使い勝手の良い借り入れ方法です。まずは個人カードを発行して、お金の必要時にあわせて専用ATMに駆けつければ、簡単な画面操作によってスピーディーに融資金を取り出すことが可能となるのです。

また、このところ大手の消費者金融ではどこもコンビニチェーンとの提携を深めており、２４時間営業の店舗にていつでも店内ATMを使ってお金を借り入れできるのはとても嬉しいメリットと言えるでしょう。

ただし、カードローンを使えばいくらでも際限なくお金を借り入れすることが出来るわけではありません。契約の際には借り入れの可否と共に、カードローンを使った場合の融資限度額というものが設定されます。利用者はあくまでこの限度額を頭の中に入れた上で、この範囲内で融資金の出し入れ額を調整していかなければならないのです。
（こちらもご参考に⇒ カードローンの限度額についてもっと詳しく）

ちなみにこの金額の範囲内であれば、いくらでも、何度でも融資金を引き出すことができるので、常日頃からよくお金の不足に悩まされているような人にとっては、継続的に利用できるこれらのシステムはとても便利と言えるでしょう。

それではこの限度額は、どのような過程で決定されるのでしょうか。まずは利用申請のところから見ていく必要があります。最初は誰もが、自分の職業や年収などの条件を鑑みた上でどこの消費者金融に申し込むべきかを決めるところから始まります。ネットの口コミなどを参考にして自分でも希望通りの条件を得られる業者に申し込み行います。

方法としては、インターネットや電話、店舗窓口、自動契約機などが挙げられるでしょう。これらを使ってそれぞれのやり方で申請フォームに氏名、住所、生年月日、職業、勤務先、勤続年数、希望借り入れ額などを記載していきます。

その上で、身分証や年収証明書の提示が求められれば、それらを店舗窓口で直接提示したり、自動契約機内のスキャナーやカメラを使って情報送信したり、あるいはスマートフォンで撮影した画像データを先方に送ると言うやりかたもあります。

こういった申し込みを受けて、今度は消費者金融側の審査担当者が審査をスタートさせます。もちろん、それぞれの消費者金融によって審査の基準や手順は異なりますし、経営方針によってどんな利用者層が借りやすいのかなども大きく異なってくることでしょう。
（⇒ カードローンの審査基準を教えて！）

しかしながら、どこも大まかな流れとしては申請者の借り入れ条件をひとつひとつ採点していく方式を採用しているところが多く、たとえば職業や就職先、年収といったものを信用度へと換算し、それぞれに点数が付与されていく形式を採るようです。この点数が高ければ高いほど融資出来る可能性が高まり、なおかつ融資限度額も高くなります。

一方、この点数が低ければ、徐々に限度額も低くなっていき、最終的には借り入れさえもが不可能となって審査落ちとなります。

つまり、いざ審査が完了して契約がまとまったとして、最終的に付与された融資限度額が最初に記載した希望限度額より低いという時には、審査の過程において何らかの理由によって信用度が低く見積もられてしまい、そこで得た点数が低くなったことが予想されます。

それでは具体的にはどのような審査事項が存在するのでしょうか。まずは申請内容を受け取った時点で職業や年収などの基本事項がチェックされ、経済的な安定性や返済能力の高さなどがそのまま信用度に繋がっていくことになります。大企業のサラリーマンや公務員などであれば信用度も高いものの、一方で中小企業に勤務していたり、自営業、自由業だったり、さらにはパートやアルバイトなどであったりなどすると、そのレベルに従って徐々にランクを下げていくことになります。

そして次に信用機関の記録情報をチェックして、申請者が過去に返済事故を起こしていないかどうかを厳しく見ていきます。もしも返済が滞ったり、返済できなくなって自己破産などの法的手段を講じたことが分かると、その人はブラック扱いとなり審査落ちする可能性が高まります。

また、信用機関の情報には過去の申し込みやその借り入れ審査の結果も記録されています。そのため短期間の間に数多くの申し込みを行い、その多くに審査落ちしている場合には、信用度のレベルも下がって審査落ちする可能性が高まります。

さらに信用機関の情報では他社からの借り入れ金額も分かるようになっています。そのため、新たな借り入れを含めた上で総量規制に引っ掛からないかのチェックを行うのは大切です。

これらの借金総額が年収の3分のⅠを超えるとこの規則に違反することになりますので、すでにある程度の借金を抱えている人には総量規制の限度額からそれらを引いた金額を提示せざるを得ません。そのため希望限度額より低い値になってしまうことは少なくないのです。

信用機関のチェックが終わると、今度は在籍確認が行われます。ここでは申請者の勤務先に電話をかけてみて、その人が本当にその会社の従業員であるのかどうかを入念に確認することとなります。このとき、電話に出た相手に対して通話の取り次ぎをお願いして、それが受理されたならその時点でほぼ在籍確認は完了ということになります。何か不審な点があればこの場合にも信用度が低く採点されて、審査の行方を大きく左右することとなります。

ここまでが大まかな審査の流れとなります。信用度の採点を行った上でそれを基準と比較して融資限度額が決まることとなります。

中には希望限度額より低いとして審査を不服とする人もいるでしょう。しかしながら一度限度額が決まるとそう簡単には覆ることはありません。何度も再審査を要求すると利用禁止となってしまうこともありますので注意が必要です。

ただし、希望限度額より低い人でもいずれその金額を上昇させる手段があります。それは使用していく中で信用度を徐々に上昇させていくというもので、例えばカードローンの利用期間が半年から一年を超えたあたりでもう一度増額審査を受けてみると、これまで地道に借り入れと完済を何度も繰り返してきた履歴が認められてある一定の信用度を獲得できるかもしれません。

こうなると上昇した信用度の点数に見合うだけの融資限度額への上昇させることができるようになります。また、長らく純著に使い続けていると消費者金融側の方から限度額を増額しませんかというお誘いの声がかかることも大いにあり得ます。これに従って審査を受けた末に、今度は満足できる融資限度額を手に入れることができるでしょう。