中堅の建設会社に勤めている42歳の男性会社員です。カードローンは利用しています。2社ほどカードローンを所有していますが、ここ1年半ほどは1社に絞って利用しています。

また2社ともこれまで増額してもらったことはありません。だから新規融資の際にもらった限度額のままです。2社とも利用し始めてから2年以上経ちます。そこでそろそろ現在利用している1社についてカードローンの増額をしてもらおうと考えているのです。

で、カードローンの増額の条件に関して教えてください。

増額条件で大切なのは返済実績なのです

カードローンの増額は可能ですし、増額の申し込みは常時受け付けてくれます。そして、増額してもらうためには増額審査に通らなければなりません。カードローンの増額の審査に通るためには条件があります。一方で、カードローンの増額については、どの金融会社も慎重になると言って良いと思います。

なぜなら、増額を認めたことで返済ができなくなったり、返済不履行から債務整理をされてしまう貸倒れの危険性を危惧するからなのです。それゆえ、増額審査それ自体は、新規申込み時の審査と基本的に同じと言って良いのですが、審査に通るためのハードルは高くなっていると考えて良いのです。

増額審査では特に返済能力について厳しく調べられると考えた方が良いでしょう。そして、増額審査に通るための条件でまずなによりも重要なのは返済の実績なのです。少なくとも半年間、できれば1年くらいに亘ってしっかり返済の実績を積むことが増額審査に通るための条件となります。
(⇒カードローン増額の裏技はない?

そのことから申し込んですぐや、半年未満の利用では増額審査には通らないと考えてください。また、「単に返済実績を積めばいい…」と言う訳では無く、返済の延滞が無いことが絶対条件となります。

もし過去に一度でも返済の遅延や滞納があると増額審査はペケです!つまり、積み上げた返済実績が返済能力があることへの証となる訳なのです。加えて、借入の実績もそれなりに必要になります。

返済実績は十分だが借入実績が少ないとカードローンの増額審査に通る条件とはなりません。なぜなら、カードローン会社にとってお金をたくさん借りてくれる人が優良顧客となり、優良顧客として見做されることは増額審査に通るための条件となるからです。

さらに条件について言えば、他社からの借り入れが無いことも大切です。もし他社からの借り入れがあったり、現在他社からの借り入れが返済中であると、「返済能力が低い…」と見做されて増額審査に落とされます。

そして最後の条件としては、少しでも良いので給料の上積みがあることなんです。増額審査では収入証明書の提出が必ずあると言って良いのです。そして、給料が減っている場合は絶対に増額審査に通してくれませんし、逆に利用限度額を減らされてしまいます。また、給料が変わらない場合も増額は難しいでしょう。

しかし給料が少しでも上がっていれば、「返済能力に上積みがある…」と見做されて増額される条件が良くなります。以上の点がカードローンの増額における条件と言って良いでしょう。

カードローンの増額条件を3点にまとめてみました

カードローンを利用する場合、初めはやはり借り入れ限度額がやや低めに設定されています。ですので思ったよりも借りられる金額が少なく感じることも多いです。ですがその借り入れ限度額の範囲でも十分であるなら、そのまま便利に利用していけるでしょう。ですができればもう少し借り入れ限度額を上げていきたいと感じた時には、増額してもらえるようにすることが大切です。

カードローンは、確かに急にお金が必要になった時などにすぐに利用できますのでとても便利ですが、もし1枚のカードローンだけでは金額的に不十分である場合には、もう1枚さらに1枚と枚数を増やしてしまうことになります。ですがカードローンのカードの枚数を安易に増やしてしまうことは、多重債務者になりやすくなりますので気をつける必要があります。

カードを何枚も持ちますとその返済日の管理だけでも大変になります。ひと月の間に何日もある返済日をすべて把握しておかなくてはなりませんので、非常にストレスを感じやすいのです。ですので、できればカードは枚数を少なく持つ方が、負担もなく便利でもあるのです。ですがその場合には借り入れ額が足りなくなりますので、1枚で不足なくお金を用意できるようにするためには、その借り入れ限度額を増額しておくことが求められるのです。

借り入れ限度額を増額するためには、大きく3つの条件があります。その1つ目として、まずは必ず返済期日を守ることが上げられます。返済期日に関しては1回ぐらい遅れても特に督促が来るようなことはありませんので、意外に大丈夫なのかと軽く考えてしまうことがあります。ですが、1回でも期日に間に合わなかった場合には、個人情報機関にその履歴は残ります。

1回きりでしたらその履歴自体はすぐに消えますが、3回ほど続きますと、実は異動という言葉で履歴がしっかり残り、だいたい半年くらいは消えません。その間、他の金融会社でローンを組もうと考えた場合には、金融会社はその履歴をきちんとチェックしていますので、本人にとって非常にマイナス要素になるのです。ですので返済に関しては必ず期日を死守する必要があります。

さらに増額の場合には、1度でも遅延や延滞がありますと、まず審査には通りにくくなります。限度額を上げるためには金融会社から申し出がある場合もありますが、自分から審査を申し出ることもできます。ですが、延滞がありますと、金融会社から限度額を増やす打診は来にくくなりますし、自分から申し出る場合も審査に通るのは難しくなりますので十分注意することが大切です。

2つ目としては、やはり定期的にカードローンを利用するということです。1度借りただけで後はほとんど借り入れがない人には、金融会社側としても限度額を増やす申し出はあまりしなくなります。定期的に借りてくれてきちんと返していってくれる利用者こそが、金融会社側にとって優良な利用者ということになるからです。ですので、限度額を上げたいのであれば、コンスタントに利用していくことが大切です。

それはもちろん高額を一度に借り入れる必要はなく、少額であっても最終的には限度額いっぱいまで定期的に借りてくれてきちんと返すことが大切です。そういった利用者は、金融会社の信頼を得ることができますので、限度額を上げてくれやすくなります。限度額に近い金額まで借りることが大切です。毎月まったく限度額に届かない金額ばかりですと、やはりその限度額で十分であるとみなされますので、金額を上げてもらえることは少なくなります。

3つめの条件としては、他でのローンの借り入れをできる限り行わない、もしくは他での借り入れ額を増やさないということが上げられます。その1社に絞って限度額を上げていきたいと思っているのであれば、まずは他の金融会社でローンを契約しないほうが無難です。他で借りている金融会社の数が増えることは、その人がお金に困っている印象を与えてしまいます。さらに数社から借り入れているような人に対しては多重債務の疑いを持たれますので、よくありません。

さらにもし仮にすでに他からも借りている場合で、その借り入れ額が増えているような時にもその印象は芳しくありませんので、増額の申請を行っても落とされてしまう可能性が大きくなります。銀行では関係ありませんが消費者金融ですと総量規制の関係で年収の3分の1以上のお金を借りることはできません。

これは1社で3分の1以上であるということでなく、借り入れているすべての金融会社の総額で考えますので、他の借り入れ額が増えることで、結局は借りられる総額自体が減りますので、限度額を増やすことができなくなる場合もありうるのです。

ですので、とにかく決めた1社で限度額を増やしたいのであれば、他の金融会社では借金を増やさないようにすることが大切です。なぜ限度額を上げることが大切かと言いますと、金利にも関係してくるからです。基本的に限度額によって借り入れの金利は変わってきます。(こちらもご参考に→カードローン限度額についてもっと詳しく)つまり限度額が大きいほど低い金利で借りることができるのです。同じ10万円を借りる場合でも限度額が200万円で借りる場合と限度額が20万円で借りる場合には、限度額が高い200万円の方が金利は低くなりますので、非常に有利です。

借り入れ限度額が高くなれば、1万円など少し用立てたい場合とまとまって必要な時にも両方に対応できますので、少しでも借り入れ限度額は上げておくに越したことはないのです。さらに信用という面でも、数社から少額しか借りることができない人よりも、1社で高額に借りることができる人の方が金融会社から見ても信用度は上がります。ですので、できる限り借り入れ限度額を上げておくほうが今後にとってもメリットが大きくなります。

限度額を上げる場合には金融会社から申し出がある時には、審査の打診があります。向こうからの申し出ですのでわりと審査には通りやすくスムーズにあげることができるでしょう。金融会社によっては時に審査もなく上がったということもありますが、多くは収入証明などの書類提出が必要になります。これは自分から申し出た時にも収入証明は必要ですので、前もって用意しておきましょう。

この場合、もしはじめに申請した時よりも収入が大幅に減っている時には、限度額を上げてもらえないばかりか、下げられる可能性もありますので、その点は十分気をつける必要があります。初めて借りる時に金額が少ない時には収入証明が不要の場合も多いです。

金融会社にもよりますが、だいたい50万円以下であれば収入証明は不要になります。限度額を上げることもできますが、反対に下げることもできます。どうしても借りすぎてしまってどうしようもない時などに下げることもありますが、一度下げてしまいますとなかなか上げるほうが大変ですので、その点には十分検討しましょう。

このように限度額を上げるためには大きくまとめて3つの条件が必要になりますが、必ずしもすべてをクリアしていなければならないということはありません。ですが、ひとつめの返済日を守るということだけは特に重要な条件ですので、これだけでもしっかり守るようにしましょう。限度額を上げたい時には最低でも半年間はコンスタントに借り入れそして返済するという流れが必要ですので、1か月や2か月で申し出ることは避けたほうがよいでしょう。

きちんと信用を得て、金融会社にとって良い顧客であると認識してもらうことが重要ですので、あせらずに利用していきます。特にこれまで属性に問題がないのであれば、条件をクリアすれば限度額を上げてもらえる可能性は高いです。限度額を上げればその分借り入れ金額の融通が利いて確かに便利ですが、借りすぎということだけは注意しましょう。翌月には返済が待っているのは同じですので、返せる金額、必要な金額を心して借りることがいちばん重要です。

【参考ページはこちら】
カードローンの増額で気をつけるべきこと

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