ちょっとしたことでお金が必要になったため、金融機関でカードローンを申し込んだ場合、家族にばれるということはあるのでしょうか。この場合は、まずその可能性はありません。もしばれるとすれば、たとえば延滞をして、連絡先を自宅の固定電話にしていた場合などですが、この時もオペレーターの個人名でかかって来ますので、そこまで心配する必要はないかもしれません。

しかし、やはりお金を借りていることが知られてほしくない場合には、自分の携帯を連絡先にするのが一番です。また、日ごろから延滞しないように心掛けておけば、携帯に連絡が来ることもまずありません。金融機関から連絡が来るというのは、期日までに入金がなかった場合がメインだと考えておいてください。

ただし、消費者金融の場合は総量規制があります。この総量規制というのは、借り過ぎを防止するため、現行の貸金業法で新たに設けられたシステムのことで、年収の3分の1に相当する金額が借入限度額となっています。そのため、たとえば専業主婦が配偶者名義で借入を行う場合は、配偶者の限度枠の中から借り入れるため、配偶者の同意が必要になります。
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この場合、ばれるというわけではありませんが、家族に内緒で借入ができなくなるのは事実です。それでも内緒にしておきたい場合は、総量規制対象外の消費者金融を利用するか、銀行のカードローンを利用することをお勧めします。銀行は貸金業法ではなく銀行法が適用されますので、総量規制による縛りがありません。そのため、借入限度枠も存在しないからです。

ところで、今の金融機関は、よほどのことが無い限り会社名を出したり、家にやって来たりすることはありませんが、例外もあります。それは、違法貸金業者である闇金です。ぱっと見には消費者金融のように見えますが、違法ですので、法律違反のことを平気で行うのがこの業者の特徴です。たとえば法定金利よりもはるかに高い金利で融資を行いますし、返済できない時の取立ても、家や勤務先に来て返済を迫ったり、昼夜を問わず、恫喝口調で電話を掛けたりします。

家や勤務先に来て大声で返済を迫るわけですから、もちろん借金の事実がばれるわけですし、しかも高金利で取立てが容赦ないというデメリットもあるわけですから、この業者は絶対に利用しないようにしてください。利用してしまうと、後で色々と困ることになってしまいます。

では、どうすれば闇金だと見分けられるのでしょうか。まず、連絡先を確かめてみましょう。携帯しかない場合は、闇金である可能性が高いです。その他にも、違法業者なので、事務所に貸金業者の登録番号がないことがあります。また、ブラックでも高額融資などと謳っている業者も、大抵は闇金です。

その他には、申込に白紙委任状や印鑑証明を準備させることもあります。これは、白紙委任状に実印を押させ、後で自分たちの都合のいいことを書き込んで、悪用するためのものです。第一、普通の金融機関であれば、本人確認と収入証明はあれば申込ができるわけです。この2つ以外の物を準備させる業者は、まず闇金だと思ってください。

また、闇金を利用してしまった場合は、それ専門の弁護士や司法書士に相談して、介入通知を出してもらうようにしましょう。そうすれば督促は納まりますが、業者によっては、しつこく家に来たり、電話を掛けることもあります。そのようなことがあった場合には、再度相談をするようのがお勧めです。

それから、闇金でなく、普通の金融機関からお金を借りている場合も、家族と同居している場合はばれることがあります。それは、債務整理を行う場合です。返済ができない場合は、金融機関に連絡して、返済計画を再検討するのが一番ですが、それでも難しい場合は、やはり債務整理となります。

債務整理を行う場合は、やり方によっては同居家族の所得証明書や、光熱費の領収書を準備する必要があります。特に自己破産や、一部のローンを残して整理をする個人再生などでは、これらの書類が不可欠です。そのため、借金が払えなくなって、債務整理をすることが家族にわかる可能性は大きくなります。

自己破産の場合は、官報にも名前が記載されますが、こういう欄を読む人々はきわめて限られます。その中には、もちろん闇金業者もいますが、一般の人がこういう欄を目にする機会は非常に限られます。むしろ準備段階で、家族に発覚してしまうことの方が多いでしょう。

もし家族に内緒でお金を借り、債務整理をしなければならなくなった場合は、素直に家族にそのことを話して、協力を申し出るようにしてください。また、場合によっては、家族が肩代わりしようと言い出すこともあるかもしれません。もしそれで債務が払えるようでしたら、その方法を採ってください。ただし、それでも足りない場合は、やはり整理に踏み切るようにしましょう。家族が保証人になっていない以上、無理して返済する義務はありません。

それとは逆に、家族が借金をしていることがわかった場合は、そのことを何かの機会に聞いてみて、協力を申し出るようにしてみましょう。これもそれぞれの事情があって借りているわけですから、決して問い詰めたりしないように、それとなく聞いてみるようにしてください。

ただ、夫がカードローンやキャッシングを利用していて、債務整理をするはめになり、妻が専業主婦であった場合は、その後しばらくは、夫婦とも一切借入ができず、クレジットカードも申し込むことができませんので、その点を覚悟しておくようにしましょう。しかし夫に定職があるわけですから、たとえば社会福祉協議会などの貸付けを利用することもできます。また、クレジットカードを使った光熱費の支払いなどは、口座引き落としにするのがいいでしょう。

インターネットショッピングなどで、どうしてもクレジットカード的な物が必要な時には、デビットカードを作るといいでしょう。デビットカードは残高分は利用可能ですので、無駄使いをすることなしに使えます。通常のショッピングでも使えることがあります。債務整理はマイナスではなく、それまでの借金やクレジットカードに依存しがちな生活を改めるためのチャンスなのです。

通常任意整理は5年間、自己破産は7年間、借入やクレジットカードの申込はできませんが、債務整理からしばらく経って、定収入がある場合は、審査基準の緩いものでしたら、クレジットカードを作れることもあります。審査基準の緩いものは、ショッピング、キャッシング共それほど枠は大きくありませんが、やはり必要な時もありますので、一枚作っておくと便利です。ただ、使いすぎには気を付けましょう。

申込の前には、自分の信用情報をチェックしておくのがお勧めです。信用情報機関に問い合わせて、情報を郵送してもらうか、あるいはPCにダウンロードして確認します。この信用情報機関というのは、3種類あって、それぞれ基準が異なりますので注意するようにしてください。

3種類というのは、それぞれ消費者金融系、クレジット系、そして銀行系です。このうち消費者金融系が一番緩く、ついでクレジット系、一番厳しいのが銀行系です。たとえば銀行で借入を行おうとする場合、他の金融機関系のでは既にブラックが消えているので申し込んだとしても、銀行系機関ではまだ登録されているということもありますので、必ず自分が借りたい金融機関のをチェックするようにしましょう。

カードローンやキャッシングなど、様々な形でお金を借りることができるのはメリットが大きいのですが、反面、返済するという義務も生じるわけです。借りたお金は決して臨時収入ではなく、利息をつけて返済しなければならないものです。借入を申し込む場合には、その点もよく考えたうえで計画を立て、効率よく返済するようにしましょう。もし返済できない時には、できるだけ早く金融機関にそのことを話し、しかるべき処置を取るようにしましょう。