カードローンしたくが総量規制対象外の理由は、銀行のカードローンだからです。ゆうちょ銀行が提供しているカードローンであるから、規制がかけられません。それを聞けば納得できる人もいると思いますが、そうではない人もいるでしょう。銀行だから対象外になる仕組みをきちんと理解しておきましょう。

まず、総量規制について把握しておく必要があります。総量規制の内容の中で、一般の消費者に最も大きな影響があるのは融資金額による制限です。融資金額は年収の3分の1までに制限されています。ですから、たとえば年収が270万円の人がいたとすると、融資できる金額は90万円に制限されると言うことです。これはすでに多くの人が知っていることですが、それが適用されるのがノンバンクだと言うことを知らない人は意外と多くいます。

お金にまつわるトラブルは後を絶ちません。特に大きなお金が動くところには様々なトラブルが起こるものです。そのために、金融機関に対してはいろいろな規制がさだめられています。規制はもちろんですが法律によって定められます。

金融機関といってもいろいろなものがあって、それぞれに法律が定められているのです。たとえば、金融機関の中でも証券会社は多くの人が利用しているとは思いますが、証券会社については金融商品取引法という法律によっていろいろなことが定められています。保険に加入している人も多いでしょう。保険会社も金融機関の一つで、そして保険業法という法律によっていろいろなことが定められています。

金融という機能は資本主義の中で最も重要なものの一つだと言えるでしょう。金融が麻痺することによって経済は大きなダメージを受けます。たとえば、リーマンショックやギリシャショックなどがその代表的な例です。そのために、金融機関には様々な規制がかけられているわけです。

金融機関の中で、一般消費者にとって融資を受けやすいものとしては、銀行と貸金業者が主なものです。貸金業者という言葉を聞いたことのない人がいるかも知れませんので、簡単に紹介しておきます。貸金業者の代表的なものが消費者金融です。かつてはサラ金と言われていたのが消費者金融です。どちらかというと規模の小さいものが多いようですが、上場するくらいの規模の大きいものもあります。

貸金業者は、「ノンバンク」と呼ばれることもあります。「バンクではない金融機関」という意味だと考えればわかりやすいです。バンクというのは、日本語では銀行と訳されることもありますが、大きな意味で考えればお金を預けることのできる金融機関という意味です。銀行にお金を預けることはできますし、それ以外にも信用金庫や、あるいはJAバンクなどにもお金を預けることはできます。これらが「バンク」に相当します。

バンクという言葉を日本語にするのなら、預金取扱金融機関とでも言うのが妥当です。お金を預けることのできる金融機関がバンクであって、「ノンバンク」とはお金を借りることはできても預けることのない金融機関だと考えればわかりやすいです。消費者金融からお金を借りた人はいると思いますが、お金を預けたという人はいないでしょう。

貸金業者は登録することが義務づけられています。そして、登録をすれば登録番号が与えられます。この登録先は、一つの都道府県で営業するときにはその都道府県に登録をし、複数の都道府県で営業するときには国に登録をすることになります。登録番号には登録先についても表示されます。たとえば、「東京都知事（1）○○○○○」というように、登録先、更新回数、番号といった順で表示されるのです。

広告などには登録番号を表示しなければならないこととなっていますから、必ずどこかに表示されています。たとえば、消費者金融のウェブサイトを見れば、貸金業登録番号がどこかに表示されているはずです。

最近ではクレジットカード会社がカードローンのサービスを提供するようになっていますが、この場合にはやはりクレジットカード会社も登録番号を表示しています。お金を借りることのできるクレジットカードを持っているのなら、その元となっているブランドのウェブサイトを見ると表示されていることが分かるでしょう。

このようにして登録して営業しているのが貸金業者だと考えればわかりやすいです。貸金業者は、貸金業法という法律によっていろいろな規制が定められています。総量規制とは、この貸金業法に定められている規制なのです。ですから、消費者金融が融資を行う際には総量規制が適用されます。

一方、銀行はというと、銀行法という別の法律によって規制が定められています。そして銀行法には総量規制のような制限はありません。ですから、借入限度額に制限はないわけです。規制される法律が異なることが最も大きな理由だと考えればわかりやすいでしょう。ですから、カードローンしたく以外でも、銀行のカードローンなら総量規制対象外になります。

金融機関の種類によって適用される法律は異なるのですが、共通するものもいくつかあります。もちろんですが、日本の法律のすべてを守らなければならないのですから、当然と言えば当然のことだと考えられます。融資に関して共通しているものとしては利息制限法があります。

かつては、銀行系カードローンは金利が低く、消費者金融系のカードローンは金利が高いと言われたことが多かったのですが、これは銀行系カードローンが利息制限法の範囲内で融資を行っていて、消費者金融系カードローンが出資法の範囲で融資を行っていたからです。しかし、現在ではどちらも利息制限法の範囲内で融資を行っていますから、法律による違いはないと言っても良いでしょう。

カードローンしたくはゆうちょ銀行のサービスなのですが、実際にはスルガ銀行がサービスを提供しています。スルガ銀行というと、静岡県に本社を置いている銀行で、地方銀行として位置づけられますが、5大都市圏でも営業をしています。いろいろなサービスを展開していて、先進的なサービスも展開していると言えるでしょう。

たとえばインターネットバンキングにもいち早く乗り出しましたし、他業種との提携なども積極的に行っています。カードローンのサービスについても早くからサービスを提供しています。積極的に新しいことを始め、そして規模を拡大させてきているのですが、ゆうちょ銀行との提携もその一つだと考えられます。ゆうちょ銀行が民営化されたことに着目して、いち早く提携を行うようになったのです。

実際にスルガ銀行が提供していて、ゆうちょ銀行は窓口になっているわけですが、どちらが提供していたとしても銀行のサービスであることには違いはありません。そのために総量規制は適用されないのです。では、具体的にはどれくらいまで借りることができるのでしょうか。

限度額の最高金額は500万円となっています。500万円というと、カードローンとしては十分な金額だと言えるのではないでしょうか。初回については300万円が上限と定められていますが、それでも十分な金額だと考えられます。消費者金融などの貸金業者では十分な資金を借りられないといった人の場合でも、カードローンしたくなら必要な資金を調達できる可能性はあるわけです。

ほかにも様々な特徴があります。インターネットを使える環境の人なら、ウェブサイト上で申し込んだ場合には、すぐに審査が行われるというのも特徴的な点の一つだと言えるでしょう。原則的に即日で審査が行われますから、急いでいる人にとっても適していると考えられます。

銀行のカードローンというと審査が厳しイメージがありますが、実際に審査を行っているのは保証会社です。貸金業者が保証会社となっていますから、実際には銀行だから審査が厳しいと考えるべきではなくて、消費者金融と同じくらいの審査の厳しさだと考えておいて特に問題はありません。

【参考ページはこちら】
スルガ銀行のカードローン増額について教えて！