ひと昔前までは、もっぱらサラリーマンや公務員といったかなり安定した収入を得ている地位にある人に向けて提供されていた金融サービスですが、最近ではその潮流も大きく変わってきていると言われます。

それはひとえに、世の中の消費傾向が大きく様変わりしているからであり、たとえばインターネット技術の進化に伴って人々の多くがその場所や時に関係なく手軽にアイテムを購入できるようになってきました。それによってこれまでは消費の中心にはお金を多く持っているサラリーマンが占めていたものが、今では専業主婦やアルバイト、パートなどの人もまた、消費の大きな位置を占めるようになってきています。
（⇒カードローンを利用できる職業とは？）

この流れを受けて消費者金融業界も大きな変化を遂げてきました。というのも、これまでのサラリーマンや公務員という安定した収入を得ている人だけをターゲットにするのではなく、その他にも広く利用者層を広げて、サービスの拡充を実施しようというのです。この取り組みの甲斐もあってこれまで審査通過が難しかった主婦やアルバイト、パートなどでも簡単に融資が受けられるようになってきました。

そもそもこの不景気な世の中において、アルバイトなどの地位で生活するのは大変なことです。日々の生活費や食費もかなりかかりますし、友人との飲み会や食事代、デート費、自分の趣味や嗜好への出費、怪我や病気にかかったときの治療費、実家への帰省、その他の旅行費などでもかなりのお金がかかってしまいます。

こうした出費が日々を圧迫する中で、大切なお金がどうしても揃えきれずお金が不足してしまった時にどう対処するかはとても重要です。そのような緊急策を常に頭のどこかに置いておくと、即座の対応が取れて、柔軟な行動へと移れることでしょう。その意味でも消費者金融を活用した借り入れサービスの利用はとても便利なものと言えるのです。

中でも消費者金融で手軽な契約にてスピーディーな借り入れを行うと思うと、キャッシングやカードローンといった借り入れ方法が最適です。キャッシングはネットや電話などから申請を行えば即日中に銀行口座に一括振り込みしてもらえますし、カードローンは事前に個人専用のカード発行をしておき、それを使ってATMから自由自在に融資金を引き出せるというものです。

とりわけ人気なのはカードローンでしょう。それは最初に審査を受けた時点で設定される融資限度額にあります。この限度額は申請者の職業や勤務先、年収、これまでの借り入れ履歴などから総合的に信用度が計算されて、それがそのまま限度額へと反映されたもの。この金額の範囲内であればどれだけでも借り入れが行えますし、また何度でも細かく分けて借りることも可能です。

つまり一度に限度額いっぱいの金額をATMから引き出しても構いませんし、一万円ずつ細かく借り入れることも可能なのです。その点はすべて利用者の采配に委ねられていますので、個々人の事情や借り入れスケジュールにあわせてやりくりしていくことが求められます。こうしてルールを守って借り入れしている分には何も言われませんので、自由かつ持続的に借り入れを続けたいという人にはこのカードローンは最適と言えるでしょう。

それでは、アルバイトの人がこのカードローンを利用したいと思いついた時、いったいどのような手続きが必要になるのでしょうか。まずはネットや電話、店舗窓口や自動契約機の中から自分にとって最も便利な申し込み方法を選ぶ必要があります。その上で氏名、住所、生年月日、アルバイト勤務先、年収、希望借り入れ額といった必要事項を伝えます。

また、この時には身分証明書や年収証明書の提示も必要になります。スマートフォンからの申請であれば、その撮影機能を使って写真を撮り、画像データを先方に送信するだけで受け付けてもらえます。中には専用アプリをリリースしている業者もありますので、それらをダウンロードして使えば起動後にガイダンスに従って操作を続けるだけで簡単に申請を完了させることが可能です。

これが自動契約機からの申し込みであれば、テレビ電話に繋がっていたり、あるいは画面ガイダンスによって随時手順が説明されますので、それに従って金融を行っていけば簡単に申し込みを終えることが出来ます。さらに各種証明書に関してもスキャナーやカメラなどが設置してありますので、それらを使ってデータ送信すれば大丈夫です。

さて、こうして申し込みが完了すると、次は消費者金融側の審査が始まります。一言でアルバイトと言ってもその勤務形態は実に多彩で、週に毎日勤務している人もいれば週一や月一で勤務している人もいるなど勤務時間や収入の面でも様々な差異が生まれてしまいます。その点もきちんと踏まえて審査を進めていくのがこうした担当者の役割と言えます。

まずは申請内容に不備がないかどうかのチェックから始まります。空欄がないか、虚偽の記載がないかといったチェックが進められていきますが、とりわけ重要なのは職業や年収と希望融資額が見合っているかどうかを判断するところです。それらのデータから個々の経済力や返済能力を算出した上で、希望額との整合性を見ていくわけです。

とりわけこの時に重要となるのは総量規制という決まり事で、貸金業法では業者に対して利用者の年収の3分の1を超える融資を禁止しています。それゆえ希望額の時点でこの総量規制を上回る金額が並んでいると、それは審査落ちとなるか、あるいは融資金額が下方修正されることとなるのです。

本格的な審査が始まると、まず信用情報機関への問い合わせが行われます。この機関には利用者の過去の借り入れ履歴がすべて記録されていますので、もしも以前に返済不能になったり、返済が遅れたりした履歴が見つかると、その人はブラック扱いとなって借り入れが不可能となってしまいます。

それに短期間のうちに複数の借り入れ申請を行って審査落ちを繰り返すと、これは申し込みブラックとして処理され、新たな申請を行ってもこの情報に抵触するためになかなか審査に通過するのが困難になってしまいます。

こうして信用機関のチェックが済むと、今度は最終段階としてアルバイトカードローン勤務確認が行われます。これは在籍確認とも呼ばれるものですが、つまり申請時に記載したアルバイト先が正しいのかどうか、本当に勤務実態があるのかどうかを審査担当者自らが電話をかけて確かめるのです。

このアルバイトカードローン勤務確認と聞くと、バイト先の上司などに借金契約のことがバレてしまうのではと不安になる人も多いことでしょう。しかしその点は大丈夫です。担当者は電話口で消費者金融名やカードローン名を口にすることはありませんし、あくまで個人名にて連絡がありますので、そのようなプライバシーの問題が社内で漏れることは決してありません。

ただし、ひとつ注意しておきたいのは、バイト先にこのような個人宛の電話がかかってくることによって不審な目で見られることはないかということです。普段は全く電話を取らない勤務形態であるなら、こうして電話がかかってくることは非常に違和感があるもの。上司があとで何の電話だったのかを尋ねてくることもあるでしょう。

もしもそういったことを不安視するのであれば、はじめに消費者金融の電話相談や店舗窓口などでその旨を相談してみるとよいでしょう。場合によってはこのアルバイトカードローン勤務確認を他の方法にて置き換えてくれることもあるかもしれません。

現にとある消費者金融では、バイト先の企業名が印字された給与明細票や何らかの公的な文書や通知書などを提示することによってこの確認作業をクリアしたとみなしてくれるものもあるようです。

いずれにしてもこのアルバイトカードローン勤務確認が無事に終われば、審査過程はほぼ完了となります。あとはカードの受け取り方法を郵送か、あるいは店舗や自動契約機での受け取りかで選択した上で、然るべき方法で受け取った瞬間から近場のATMでの融資金の出し入れが可能となります。バイト生活を助けてくれる非常に使い勝手の良い借り入れ方法と言えるでしょう。