日々の生活に出費は付きものです。たいして贅沢はしていないつもりでも、ちょっとした出費が積み重なって、いつしか大きな山となって背中に伸し掛かってくることはよくあります。この物価高が進む世の中において食費や生活費を捻出するだけでも気苦労が多くなっている中、その上、様々な急な用件やそれに伴うお金の必要性が覆い被さってくるとだんだん身動きの取れない状況が出来上がってくることでしょう。

そんな中で、これだけはどうしても必要という出費の金額が捻出できずに四苦八苦することも多いはずです。サラリーマンや公務員などの収入の安定した職種でさえお金には困ることがあるのですから、派遣労働などで収入を得ている人ならばなおのこと。そういったお金の必要性に応じて的確に手段を選んで不足分を埋め合わせる努力を続けていくことが求められます。

そのようなお金の不足の解決方法として真っ先に頭に浮かぶのが消費者金融の借り入れサービスの活用ではないでしょうか。こういった金融関連商品には数多くの手法があります。住宅ローンや自動車ローン、借り換えローン、おまとめローン、不動産担保ローンなど、実に多彩な手法で高額の融資を実現するシステムが整っていますが、しかしこれらは審査に２、３週間を要することもあるので、即効性が高い借り入れ方法とは言えません。

その点、即効性の面で極めて使い勝手が良いと人気なのがキャッシングやカードローンと言った借り入れ法です。キャッシングはその都度必要な金額を申請することで銀行口座に一括振り込みしてもらえるという金融サービスのこと。一度に的確な金額の融資を受けたい時にお勧めの借り入れ方法です。

一方のカードローンはキャッシングと違って長期間にわたって持続的にお金を借り入れたいという人に最適の手法です。まずは個人カードを発行し、お金の不足時には近くのATMにまでサッと足を伸ばして、カード挿入の上で画面操作するだけで希望する融資額を引き出すことが出来るのです。最近ではコンビニチェーンとの提携も強まっており、全国に展開するコンビニ店内にもATMが備え付けられています。これらを使えば深夜から早朝まで２４時間、思いついた時にいつでも借り入れが行える点もとても心強いと言えるでしょう。

ちなみにこのカードローンはどれだけでも際限なく借り入れできるというわけではありません。まずは審査時にそれぞれの職業や年収、他社からの借り入れの有無などを確認した上で融資限度額が設定されますので、あくまでその範囲の中でやりくりしなければならないのです。

ここで設定された金額の範囲内であれば、一度の借り入れで限度額すべてを引き出すことも可能ですし、またそれらを細分化してお金の不足時にあわせてこまめに引き出していくという方法でも使用可能です。ただし、ATMによっては融資金を引き出すたびに使用手数料が取られるものもありますので、回数が多ければ多いほど料金がかかってしまうこととなります。その点を鑑みて調整する必要があります。

さて、このカードローンを利用するにはどのような手順を踏めば良いのでしょうか。まずはネット上の様々な口コミなどを総合的に判断して、自分にとって最適と思われる消費者金融なりサービスなりを見つけ出すことが肝心です。とくに派遣社員として働く身であれば、派遣でもより良い条件で借り入れできるサービスを見つけ出さなければなりません。

申し込みにおいては、店舗窓口や無人契約機を利用するとその場でカード発行もできますので余計な時間がかからずとても便利です。一方、近くにこれらの店舗や契約機がないという場合でも大丈夫。その際にはインターネットや電話などを使って手軽に申し込むことが可能です。特に最近ではスマートフォンを駆使した申請件数が急増しており、夜間の時間帯であってもあくまで消費者のライフスタイルに合致するかたちで、いつでもどこでも自由自在に申請できる点がとても便利と言えるでしょう。

さらにスマートフォンからの申請であれば、申請に必要な身分証明書や年収証明書などの書類を写真機能で撮影し、その画像データを送信することで手続きを完了させることができます。電話などでの申請であれば郵送やファックス送信にてやりくりしなければならないので、その効率性の面でもネット申請は便利です。

こういったネットや電話での申し込みは、審査が終わるとその旨を知らせる連絡が入りますので、個人カードを郵送で受け取るか、あるいは近場の店舗や無人契約機を探してそこで個人番号を入力することで発行するかの二者択一の判断を下さなければなりません。そうやってカードを手にした瞬間からATMでの借り入れが可能になるのです。

さて、それではこうして申し込みが完了すると、後はどのようにして審査が展開していくのでしょうか。まずは審査担当者が申請内容を確認して、氏名、住所、生年月日、職業、勤務先、年収、希望借り入れ額といった項目において抜けがないかどうかをチェックしていきます。ここで不審な点などが見当たれば、その都度申請者に連絡がいって確認されることとなります。

そして審査の次の段階では信用情報機関への問い合わせが行われます。この信用機関には消費者のこれまでの借り入れ履歴がすべて記録されており、他社での借り入れも含めて何か返済事故を起こしたことがないか、返済不能になって自己破産に追い込まれた経験はないかといった点を確かめていきます。もしもこれらに該当すると申請者はブラック扱いとなり、審査通過が極めて難しくなります。

信用機関には他にも申し込みブラックにまつわる情報も記録されています。該当する人物が借り入れ申請した記録もすべて残っていますので、もしも短期間のうちに数多くの申し込みを行ってそれにことごとく落ちていたりなどすると、信用機関においても要注意人物としてブラック扱いを受けてしまうのです。

さらに信用機関では現在の他社からの借り入れ額もすべて一目瞭然ですので、新たな借金も含めてその総計が総量規制が定める年収の3分の1のラインに引っ掛からないかどうかもきちんと確かめることができます。

このようにして信用機関に関するチェックが終わると、次に会社への在籍確認が行われます。これは申請時に記載した勤務先に直接電話をかけてみて、申請者が本当にその会社に勤務しているのかどうかを確認するというものです。本人が通話に出る必要はありませんが、電話に出た社員に通話を取り次ぎをお願いして、その時にスムーズに対応してもらえればこの在籍確認は完了ということになります。

しかしながら問題は、派遣という立場でこの在籍確認を受けるにあたって何らかの問題点が生じないかどうかということです。たとえば申請者本人がいつも連絡のとりにくい場所で勤務している場合、あるいは社員などとあまり面識がなく、通話において名前を伝えても巧く取り次いでもらえないという場合だってあるのです。

さらに、派遣社員にそのような連絡がきた場合、社員によってはその通話の内容がなんだったのか気になる人もいるでしょう。そういった人が内容確認に訪れた際に、カードローンの契約確認であると告げることで問題が生じる可能性もあります。
（⇒カードローンは在宅確認もするの？）

これらの考えられる問題点をクリアする上では、消費者金融の相談窓口にてその旨を打ち明けてみることが重要です。最近ではサラリーマンだけでなく幅広い利用者層に対してサービス提供している関係上、こういった在籍確認でのトラブルを少なくするために、勤務先の給与明細や証明文書などを提示することでこれをカバーできるケースも多くなってきているようです。

在籍確認にとって自分の勤務先での立場が危うくなるのは本末転倒です。こうして代わりの手段を活用することによって出来るだけ簡単、完結にすべての審査過程を乗り越えて然るべきサービスの恩恵にあずかりたいものです。