カードローンについて質問です。今は銀行系のカードと、大手街金のカードの合計2枚を持っています。1つのところで借りたお金を返せそうにない場合、他のところから借りて返済に当てたら便利そうだなーとは思うんですが、誰も考えそうなことだから、やっぱり制限ってあるんですかね?
例えば銀行カードローンの枚数制限とかあるんでしょうか?銀行だけじゃなくて、街金とかも合わせて、そんな枚数制限とかがあれば知りたいでです。もしなかったら新らしく他の銀行でクレジットカードを作って他の銀行からお金を借りて、今借りている銀行の返済に充てて…とかできるから便利ですねー。これやっぱりヤバい気がします(笑)
クレジットカード所有数が多すぎると審査に響く可能性はあります
あなたが予想している通り、クレジットカードには多少枚数制限が存在します。ですが明確に何枚!という制限ではなく、クレジットカードを多く持ちすぎている人に対して、各金融機関は警戒して審査が厳しめになってしまう。結果的に枚数制限があるようなものだ、という意味での枚数制限です。
考えてみて下さい。あなたが誰かにお金を貸すとき、その人が他でもいろんな人からお金を借りていたとしたら、自分の返済はしっかり払ってくれない可能性がある…と考えてしまいませんか?金融機関も同じで、そんな可能性のある怪しい人はどうしても避けてしまいます。
調べれば、その人が現在どこから幾ら借りているかという情報を知ることができますが、それ以前になぜ沢山カードを持っているか…ですよね。本人も管理が大変ですし、紛失や盗難のリスクも高まります。
よほどの理由が無い限り、クレジットカードを多量に持つことは無意味であり、おすすめできません。1枚でも十分ですし、一般的に考えれば多くても用途別に分けた2~3枚程度ではないでしょうか。
また、余談ですが街金でのカードローンは規制があり、年収の3分の1までしかお金を借りることができません。銀行は、その規制からは外れるのですが、それでも年収に見合った金額範囲内での融資になるのは覚えておいて下さい。銀行の融資額も、それ位が目安ですので同じと考えて良いでしょう。
つまり年収300万円の人は最大融資額が100万円ですから、街金Aから60万円借りていた場合、他の街金に融資をお願いしても最大であと40万円しか借りることができません。なのであなたが考えている他の銀行からお金を借りて、今借りている銀行の返済に充てる…というのはある程度は可能かもしれませんが、金額によっては不可能になりますのでご注意ください。
【参考ページはこちら】
カードローンを利用するならこの会社!
銀行カードローンに枚数制限がつく三つの理由
銀行カードローンは消費者金融系の業者よりも金利が安く借りられるということからかなり高い人気を誇っています。
また消費者金融よりも業者の規模が大きいために信頼も抱きやすく、初めてカードローンを利用する人にはまさにうってつけと言えます。
現在だと数多くの銀行がカードローンを運営するようになっていますから、自分が口座を持っている銀行を選んだり、身近に感じている銀行を選んだりといった柔軟性も魅力となっています。
ですがこうした銀行カードローンでは時として「枚数制限がある」と言われることもあるのですが、それでは果たして、これは本当のことなのでしょうか。
(⇒銀行系カードローンのおすすめ情報)
まず法律や制度的に言えば、これに枚数制限があるということはありません。
銀行が消費者に対して融資をする際には、その融資を行う銀行が融資をするかどうかという判断を行うことができます。
その中で何らかの違法な取り決めなどがあった場合にはその融資が無効となることもありますが、少なくとも銀行カードローンであればそういったリスクはほぼゼロと言っていいでしょう。
そのため、銀行が許すのであれば何枚でも契約をすることはできます。
しかしこれは法律や制度から見た話でしかありません。
実は銀行カードローンでは法律や制度制度の理由によって、枚数制限のようなものがあるのです。
ではそれはどういった制限なのかというと、これは正確にいうとカードの枚数ではなく、その消費者が契約している消費者金融や銀行などのキャッシング・カードローン業者の数に制限があると言えます。
銀行がカードローンという手段で融資をする際には必ず審査を行いますが、ここで最も重要となるのは、その消費者がお金を借りた後でしっかり返済できるかどうかというところです。
もし返済が明らかにできないのであれば融資をしてもらえることはありませんし、逆に明らかに返済が可能なのであれば契約をすることができます。
ですがここで、複数の業者と契約をしていることは大きなマイナスポイントになってしまうのです。
銀行がカードローンによる融資の判断をする際には一般的に自社を含めて二社までとなら契約をしていても良いとして判断を下すことになり、三社以上、四社以上と契約をしていると、それだけで審査では非常に不利になってしまいます。
ではどうして複数の業者と契約をしているとそれがマイナスになるのかというと、これは返済における信用が低下するからです。
これを説明するために知っておいてほしいのが、これから説明する三つの理由です。
まず一つ目の理由ですが、これは消費者の家計によるリスクを考慮するという理由です。
例えば一社からしかお金を借りていない人と、十社からお金を借りている人の二人がいて、同時に審査を申し込んだという際には銀行は間違いなく一社からしかお金を借りていない人の方が安心できると考えます。
これにはいくつかの理由がありますが、まず最も大きな理由としてあるのが、複数の業者と契約しているということはそれだけお金に困っているだろうと推測できるからです。
複数の業者と契約してお金を借りているということは、慢性的に借金をして生活をしていると考えることができます。
そして慢性的に借金をしているのであれば、その人の家計が何らかの理由によって大きく変化してしまった場合、すぐに返済不能に陥ってしまうリスクが出てきてしまいます。
もし返済不能になってしまうと予定通りの返済をしてもらうことは当然出来なくなってしまいますし、場合によっては債務整理などの手段によって返済をしてもらうことすらできなくなってしまうでしょう。
そうした状況になってしまっては、銀行は明らかな損をしてしまいます。
つまり複数の業者と契約している人に対してはお金に困っている人だとして判断を下すことで、自社の利益を保護しているのです。
次に二つ目の理由となるのが、返済に関する管理の手間が増えるということです。
もし消費者が明らかに収入があるために返済は可能であるように見えたとしても、複数の業者と契約しているのであれば、毎月さまざまな業者に対して返済をしていく必要があります。
現代ではいくつかの返済方法を選ぶことが出来るようにはなっていますが、その返済方法のほとんどは、消費者自身が決められた日に銀行やコンビニにあるATMでお金を振り込むという方法です。
毎月何社にも返済をしていくとなると、その管理がかなり面倒な物となってきますから、うっかり返済を忘れてしまったという自体に繋がりかねません。
この場合は返済が遅れるだけであり、連絡をして思い出してもらえば返済をしてもらえるようにも見えます。
ですが返済に遅れるということは契約違反にほかなりません。
契約違反のリスクが契約の段階で存在しているのであれば、やはり契約に関しては慎重な判断を下さざるを得ないのです。
そして最後に三つ目の理由となるのが、業者が管理できない部分で債務が増えるというリスクの存在です。
カードローンを利用する際には銀行系業者であったとしても必ず限度額が設定されます。
(⇒カードローンの限度額について教えて!)
限度額とは銀行が審査の中で判断する、その消費者に対して融資が出来る限界の金額のことです。
これは消費者の年収やそれまでの金融機関の利用情報などから、返済をしてもらえるであろう金額を推測することで決定されます。
年収が多い人ほど多く借りることができる、これまでの完済実績が多い人ほど多く借りることが出来るというのは、まさにこれが理由です。
しかし裏を返せば、もし消費者が限度額以上の債務を持ってしまったとすると、返済してもらえないリスクが出てきてしまいます。
契約をしている業者が審査を申し込んだ業者だけならば、その業者さえ融資をしなければ管理できないリスクは出てこないのですが、ここでもしも新しい業者が独自の限度額を設定して融資をするようになってしまうと、消費者は銀行が想定していた以上の債務を抱えてしまうことになります。
例えばA銀行が30万円の限度額を設定している中で、消費者が新たにB銀行と20万円の限度額で契約をしたとしましょう。
ここでこの消費者が二つの銀行から限度額いっぱいに借り入れをすると、消費者が持つ債務は50万円になります。
A銀行からすれば20万円の想定していない債務が生まれてしまうのです。
こうなってしまうと、A銀行だけなら返済できたはずの金額を大きく超えた債務になってしまうわけですから、結局A銀行もB銀行も、消費者が返済不能になってしまうリスクを抱え込むことに繋がるのです。
消費者には複数の業者を使い分けたいと考える心理もありますから、自社だけしか利用を許さないというような形で営業をする業者はありませんが、それでも三社、四社というようにどんどん借り入れ先が増えていくと非常に大きなリスクになってしまうでしょう。
そうしたリスクを回避するためにも、銀行は契約している業者の数を考慮に入れて契約の判断をしなくてはならないのです。
このように、銀行カードローンはとても便利なものではあるものの、何社も同時に契約をするのは実質的に不可能となっています。
ですがこれはあくまでも審査の段階で契約している業者の数の話であって、これまで利用してきた業者の数は関係がありません。
そのためカードローンを利用していく中で、もし本当に契約したい業者が出てきたというのであれば、その業者以外との契約を一度解除して、新たに審査を受けると言うようにすれば、枚数制限に引っ掛かることなく融資をしてもらえる可能性が出てきます。
現代だとさまざまな場所からお金を借りることが出来るようになっていますから、上手にお金を借りるには消費者の知識と経験が何よりも重要になりました。
ただ何となくで業者を決めてしまうと後悔に繋がることもありますから、業者と契約する時は自分が満足できる条件を設定してくれている業者をしっかり吟味して申し込むようにしてください。