今度個人的な事情で、どうしてもお金を借りなければならない45歳の男性会社員です。勤め先は大手流通メーカー企業です。実は株のカラ取引で穴を開けてしまい、期日までにまとまったお金を用意しなければならなくなったからです。

だが手持ちの資金だけでは足りないので、不足分をこの際カードローンに申込して借りようと思うのです。絶対にお金を借りる必要があるので審査に落ちても融資してもらえるように同時にできるだけたくさんのカードローンに申し込むつもりです。

でも友人の話だと「カードローンの多重申込は逆に借りれないぞ…」って忠告されたんです。それって本当なのでしょうか?

カードローンの多重申込は避けるべきですね

「カードローンで絶対にお金を借りたい…」との理由で、審査に落ちた時のことを考えて、所謂“滑り止め”的な意味合いで同時にできるだけたくさんのカードローンに申込たいとの気持ちはよく理解できます。

しかしながらカードローンの申込について言えば、「たくさん申込めばそれだけ審査に通る確率が高くなる…」とは言えません。かえってカードローンの申込件数が多くなればなるほど逆にカードローンの審査には通り難くなってしまうのです。

カードローンの多重申込が審査に通り難くなってしまうには理由があるのです。カードローンに申込と、その履歴はすべて個人信用情報機関に記録されます。そして、カードローンの審査では、審査担当者が必ず個人信用情報機関に与信をかけて申込者の利用履歴や申込履歴を調べるのです。

その際に申込者が自分のカードローン会社以外の会社にも多重に申込している事実が分かると、「この人はよほどお金に困っているのか?…」「こんなにたくさん申込んですべてのところでお金を借りるつもりなのか?…返済できる当てはあるのか…」「こんなに借りまくった挙句に自己破産でもするのではないか?…」といったように、審査担当者は申込者に対して疑いの目を向けるようになるのです。

そのような審査担当者の申込者に向けられる悪感情は、すぐさま審査に影響します。そのことで逆にカードローンの審査に通り難くなってしまうと言う訳なのです。

それゆえ、申込者としては“滑り止め”の気持ちで同時に多重申込したいと思っても、カードローン会社側ではそのような申込者の意図は汲んでくれないと言って良いのです。

だからかえってカードローン審査に通らなくなってしまいます。そのことから、一般的には同時に申込のは2社くらいに留めておくべきと言われています。また、1カ月間では3社が限度のようです。

加えて、短期間にたくさんのカードローンに申込しても多重申込となってアウトです。短期間にたくさんの申込記録が個人信用情報機関に残っていると「申込ブラック」と見做されて審査に落とされます。

同時にカードローンに多重申込したり短期間にたくさんのカードローンに申込と「申込ブラック」とされてカードローン会社で要注意人物としてマークされて結局どのカードローンの審査にも通してくれなくなってしまうのです。

だからカードローンの多重申込は避けるべきなのです。

【参考ページはこちら】
銀行カードローンの枚数制限ってある?

多重申込となるとカードローンを利用できなくなります

多重申込とは、ローンの申し込みをいくつも行っている人のことを指します。金融業者の多くはこのような人に対して融資を行おうとはしませんから、審査に落ちやすくなります。まとめて申し込みをした結果として、どのカードローンも利用できなくなることもあります。なぜこのようなことになるのかを知っておくと、避ける方法をすぐに分かります。

まず、金融業者同士は情報を共有しています。この仕組みは割とシンプルです。その中心となっているのが信用情報機関です。信用情報機関は、借入の利益や申し込みの履歴、あるいは滞納や債務整理などの金融事故の履歴などを管理しています。そして、金融業者は信用情報機関の情報を知ることができます。

また、申し込みがあったり、あるいは融資を行ったりした場合には、それらの情報を信用情報機関に提供します。こうすることによって、信用情報機関に様々な情報が蓄積され、そしてそれらは金融業者の間で共有されるのです。

このようになっていますから、たとえばある金融業者に申し込みをすれば、その情報はほかの金融業者にも知られることになります。こうやって金融業者同士は情報を共有していますから、申し込みをたくさんした場合には、その情報を多くの金融業者が知ることができます。多重申込は金融業者や良いものと認めていませんから、これによって審査に落とされると言ったことが起こるわけです。

では、なぜ金融業者は多重申込を良いものとは思っていないのでしょうか。これは一つの例を挙げればすぐに分かるでしょう。ある人がお金を借りたいと思ったとします。年収や職業、あるいは収入の安定性や資産などを考えると、お金を借りるのにも上限はあると言うことは分かるはずです。

たとえば、年収が300万円の人に対して1,000万円を融資したとすると、完済されるまでにかなりの時間を要しますし、金利が高ければ返済が不可能になってしまうこともあり得るでしょう。年収300万円の人なら、大まかにみれば100万円ぐらいまでしか貸すことができないと考えるのは妥当なラインでしょう。

このように、人によって融資できる金額は異なり、この判断は融資を行う金融業者が行います。たとえば、ある金融業者が申し込みをした人に対して100万円の融資枠を用意したとします。しかし、この人が別の金融業者に申し込みをした場合には、120万円の融資枠を用意してくれるかも知れません。判断の基準はそれぞれで異なりますから、別の金融業者に申し込みをするとたくさん借りられることもあります。

別の業者で借りるのならそれはそれで良いわけですが、もしもこの人が同時に申し込みをして、そして両方の審査に通った場合にはどうなるのでしょうか。ある業者から100万円の融資枠を確保して、そして別の業者から120万円の融資枠を確保できたとすると、合計で220万円の誘惑を確保できることになるわけです。100万円や120万円と見積もったのが正しいかどうかと言うのは難しいのですが、それにしても220万円というのは金額が大きすぎるでしょう。

借りる側も返済しないでおこうと思うことはないとは思いますが、お金に困って借りている内に220万円まで借り入れをしてしまう可能性もあります。そうなった場合には、返済が難しくなってしまうこともあり得るでしょうこのようにならないようにするために、申し込みの情報を共有しているわけです。

しかしながら、2社に同時に申し込みをして両方の審査に通ったという人もいるようです。複数に申し込みをしても、必ずしもすべての審査に落ちると言うことはないようです。実際には金融業者がそれぞれで判断しますから、これといったラインがあるわけではありませんが、いろいろな人の情報を総合してみると、1ヶ月に3件の申し込みをすると審査に落ちやすくなります。

1ヶ月の間に3社というのが限界ですから、それ以上多く申し込みをするとたいていは審査に落ちると考えておいた方が良いです。もしもそれでも審査に通るような業者があったとすれば、ヤミ金である可能性もあります。あまりにも審査が甘いと、その反面で金利が高かったり取立てが厳しかったりすることもありますから、良いことばかりではなく、筵危険な場合もありますから注意が必要です。

金融業者によって違いはありますから、たとえば審査の厳しい金融業者なら、1件でも申し込み情報があると審査に落とすでしょう。2件までなら良いという業者もあります。いろいろなものがありますから一概には言えませんが、銀行よりも貸金業者のほうが法的な規制は厳しいという点に注意しておかなければなりません。

貸金業者に対しては総量規制が適用されます。総量規制がありますから、年収の3分の1までしか借りることはできません。たとえば年収が300万円の人が申し込みをする場合を考えてみましょう。この人に対する融資金額は最大で100万円です。これは総量に対する規制であるという点には注意が必要です。

ですから、この人がある貸金業者に申し込みをして、80万円の融資枠を確保したとしましょう。そして、さらに別の貸金業者に申し込みをして、20万円の融資枠を確保したとしましょう。この時点で合計金額は100万円となります。この状態で別の貸金業者に申し込みをしたとしても、それ以上融資を行うことはできませんから、審査には落とされることになります。

貸金業者に対しては総量規制があると言うことは頭に入れておかなければなりません。そのために、貸金業者に対して同時に申し込みをすると、審査に落ちやすくなると言うことは頭に入れておくべきでしょう。では、複数のカードローンを利用したい場合や、いくつもに申し込みをしたいにはどうすれば良いのでしょうか。この方法は実は簡単で、期間を空ければ良いです。

申し込みの情報は信用情報機関を等して共有されます。ですから、信用情報機関から情報が抹消されれば、その情報を金融業者が知ることはできません。では、信用情報機関の情報を抹消するにはどうすれば良いのでしょうか。これは難しいことではなくて、期間を空ければ良いのです。一定期間がたつと、自動的に情報は抹消されます。抹消されれば、その情報を金融業者が知り得ることはありませんから、新たに申し込みをすると多重申込によって審査落ちになることはありません。

申し込みの情報については、具体的には6ヶ月となっています。だいたい半年です。ですから、複数のカードローンを利用したい場合には6ヶ月開けて申し込みをしていくというのが良い方法です。一つに申し込みをしてから6ヶ月後に別のものに申し込みをするというようにしていけば、申し込みの情報が元で審査落ちになる可能性が低くなります。

すでにまとめて申し込みをしてしまった人もいるでしょう。まとめて申し込みをすれば、おそらく一つくらいは審査に通るのではないかと思って、片っ端から申し込みをする人もいるようです。このようにすると審査に落ちやすくなることは、ここまでのことを呼んでいただければすでに分かっていただいているはずです。

すでにこのような状況になった人の場合には、信用情報機関に申し込み情報がたくさん登録されているわけですから、そのままで申し込みをしたとしても、審査には通らなくなります。この場合でも6ヶ月待てば審査に通りやすくなります。6ヶ月待てば信用情報機関から情報が抹消されますから、一度も申し込みをしたことのない状態と同じになります。とりあえず6ヶ月待てば新たに借入ができるようになるでしょう。

多重申込になるとカードローンを利用できなくなると言うことは知っておかなければなりません。ただ、すでに利用しているものが使えなくなることはありません。今後も使い続けることはできるでしょうから、この点は心配する必要はありません。

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