はじめまして。31歳、独身の男です。名前は虎次郎と呼んでください。普通の会社員をしているんですが、田舎から東京に出てきて、一人暮らしをしています。住んでいるのは、会社が用意している寮です。
ですが、うちの会社の規定で、35歳までには寮を出る規則になっています。そして、最近彼女が出来ました。その彼女の部屋には行ったりしてるんですが、出来れば、自分の部屋にも呼びたいと考えているんですけど、流石に会社の寮に彼女を呼ぶ事が出来ませんよね?
ですので、近々引越しを考えています。会社の寮は、同僚や同期の人間がたくさんいて、学校みたいで楽しかったですが、あんまりプライバシーも無いのが悩みの種でした。
そんな訳で、彼女が出来た昨年から、ずっとアパートを探していて、会社にも近くて、かなりの良い物件を見つける事が出来ました。これだったら、良い一人暮らしが出来ると思います。
ただ、色々と引越しの事を進めていくと、実にお金がかかるものなんですね、引越しと言うものは。まして、今までの寮の値段って、ほとんどタダみたいなものでしたので、これからは毎月家賃が発生すると思うと、ちょっと怖くなります。まあ、一人立ちするってこういう事なんだろうな、とは思いますが。
いくつかのお金はおいおい払う事にして、ちょっと一時的にかかるお金が問題です。これを、少しお金を借りて、何とかやり過ごしたいと考えています。
ただ、カードローンってちょっとだけ怖いイメージがあるのは自分だけでしょうか?消費者金融って、言葉だけでも何だか怖いおじさんが出てくる気がしてしまいます。
ですので、銀行のカードローンを利用しようと考えているんですが、初心者で良く分かりません。銀行のカードローンのメリットとかを教えてください!
銀行系カードローンのメリットは低金利だけではありません
虎次郎さん、質問ありがとうございます。そして、彼女が出来た事と、お引越しが決まった事、おめでとうございます。
確かに、一人暮らしってするまで、どれだけお金がかかるか、とかは分からないところありますよね。何とか、これからはその事も含めて独り立ち出来ると良いですね。
ご質問にあった、銀行系のカードローンのメリットですが、色々な点があります。
一番は良く言われるのが「低金利」ですよね。これは、虎次郎さんもご存知かもしれませんね。銀行系のカードローンは、消費者金融と呼ばれるカードローンよりも全般的に金利が低い設定になっています。その分、返済等がとても楽になる、と言う訳です。
そして、これが実は一番のメリットなのですが。「総量規制外である」と言う事です。意外と知られていない事ですが、消費者金融のカードローンは限度額以内なら誰でも、いくらでもお金を借りられるイメージがあると思うんですが、実際はそうではないんです。
年収の3分の1以下の金額を借りる事は出来ないのが、法律で定められているんです。これを専門用語で「総量規制の範囲内」と言います。ところが、銀行系のカードローンはこの総量規制の制限を受けません。年収が400万の人が3分の1の130万以上を借りようと思った時に、消費者金融ではまず無理だという事です。
以上が、銀行系カードローンのメリットです。これらを参考にして、楽しい一人暮らしをスタートさせてくださいね。
【参考ページはこちら】
評判のいい銀行系カードローンはどこ?
銀行系カードローンを利用することのメリットって?
カードローンは以前からある消費者向け融資事業の一つですが、これを事業として行っている事業者の数は非常に膨大になってきています。
かつてまで主役であった「消費者金融」と呼ばれるような事業者は当然今でも営業をしていますし、最近だと「銀行系カードローン」と呼ばれる、銀行が事業として運営するカードローンも登場するようになってきました。
それではさまざまなカードローンがあるという中で、銀行系カードローンを選んで利用するメリットはどこにあるのでしょうか。(こちらもご参考に→銀行カードローンの利用者はどのくらい?)
まず最初にメリットとして抑えておきたいポイントとなるのが「総量規制の対象外になる」ということです。
しかしそもそも「総量規制とは何なのか」と言う人も少なくはありませんから、まずはこの総量規制から確認していきましょう。
総量規制とは現代の貸金業法の中で規定されている「消費者に対する消費目的融資」の上限金額のことです。
かつてまでの社会ではこうした制限と言うものは特に存在しておらず、金融機関は消費目的の融資であったとしても、それぞれの金融機関の判断の中であればどれだけ融資をしても良いというようになっていました。
もちろん無制限に融資をすれば返済が不可能になるということは誰が見ても明らかですから、それぞれの消費者の返済能力をチェックしたうえで、どれくらいなら返済できるかという判断をしてその金額が決定されていたのは事実です。
しかしながら、金融機関にとっては「融資をする金額が多ければ多いほど、帰ってくる利息も増える」という部分があります。
そのためかつての社会では「借り過ぎ」の被害が非常に多く報告されていました。
ですがそうした状況が続くということは国にとっても、消費者にとっても良いことではありません。
そのため貸金業法が改正され、法律による融資金額上限として、総量規制が作られたのです。
総量規制とはこのようなものになっており、現代において消費者金融からお金を借りるという際には必ずこの総量規制の影響を受けることとなってしまいます。
その制限としては「消費者の年収の1/3」が指定されていますから、年収が300万円の人であれば100万円まで借りることができるという扱いになります。
しかしながら銀行から借りるカードローンなのであれば、この制限を受けることは無いのです。
それではどうして銀行はこの総量規制の対象外になるのかというと、「貸金業法は貸金業者の経営を制限する法律」であるからです。
貸金業者とはつまり「消費者に対して消費目的融資をすることを主な事業としている業者」のことですが、銀行の場合はこうしたことが事業の主目的ではありません。
もちろん消費者向けの融資がもたらす利益を無視しているというわけではありませんが、それでも事業の中で最も注力されるのは「企業などに対する融資」や「自動車や住宅などに利用するローン」など、比較的大口での融資となっています。
これに加えて消費者からお金を預かる「預金業務」なども行っているわけですから、銀行は貸金業とは全く異なるものです。
そのため銀行の活動を貸金業法で制限するというようなことはされておらず、「銀行法」という別の法律によって制限がされることとなっているのです。
このような理由によって銀行系カードローンは総量規制の対象外としてお金を借りることができますから、「より多くの借り入れをしたい」というような人にとっては非常に大きなメリットがあると言えます。
こういった「総量規制」以外のメリットとして挙げられるのが「事業者の安全性が優れている」というところです。
現代において営業がされている消費者金融が危険であるというわけではありませんが、貸金業というのは各地方の都道府県知事から認可さえ受けてしまえば、誰でも経営を開始することができるものです。
また中には暴力団などから資金提供を受けた上で経営を行っている「闇金」なども存在しており、どうしても「借り入れに関するリスク」は否定できません。
大手の消費者金融からだけ借りるというのであれば問題はありませんが、中小の消費者金融を利用するとなると、それなりの知識と判断力が求められることとなります。
しかしこの点において、銀行と言う事業者は非常に信頼をすることができます。
銀行自体にも様々なものがあり、各市町村でしか営業をしていないような中小銀行から、日本全国で営業を行っているメガバンクまで様々です。
しかし経営規模の違いこそあれど、預金業務を行うことによって資金を集めている銀行が違法行為を行えば、そこでは多額の損失が生まれることとなってしまいます。
お金を預け入れる先である銀行の信用が著しく低下したというようなことになれば、その銀行に対してお金を預けるような消費者はいなくなってしまうことでしょう。
そうした仕組みがあるからこそ、銀行からの借り入れをするという際には非常に高い信用をすることができるのです。
また「既に口座を持っている銀行のカードローンを利用する」という場合には、別のメリットも出てきます。
それが「銀行利用者への優遇措置」というものです。
例えば「その銀行から住宅ローンを借りている」というような人の場合、その銀行からしてみれば「お得意様と再び取引をする」というようなことになります。
そうした「お得意様との取引」は「消費者を自社の根強い顧客として取り入れるチャンス」になるわけですから、それなりの優遇措置をしてくれることが多いのです。
その優遇措置としてはさまざまなものがありますが、例えばコンビニATMなどを利用して借り入れ・返済する際の手数料の割引や、貸し付けの際に発生する金利の割引などは代表的な物となります。
こうした「優遇措置」を込めて考えると、一般的な消費者金融からお金を借りるよりも好条件で借りられるというケースが非常に多く、既に利用している銀行のカードローンを利用するということには非常に大きな意味があります。
また既に口座を持っているというのであれば、その業者から借入をする際の審査をパスすることが出来る場合もあります。
もちろん口座を持っているだけでその中に一円も入っていないというようなことになると、審査を行わなくてはならないこともあります。
ですが給与受け取り口座に指定をしていたり、一定以上の預金があるというような場合には、審査をしなかったとしてもその人の資本力が明らかになるのですから、審査をしないまますぐに融資してもらえることもあります。
そしてお金を借りる際に気になる「金利」についてですが、これも銀行のカードローンの方が優れていることが多くなっています。
現代の消費者金融の最大金利はおよそ18%前後となっているのが一般的ですが、銀行系カードローンの場合は最大15%前後とされていることが多く、3%もの差があります。
3%という数字だけだと小さいようにも見えますが、10万円の借り入れであれば単純計算でも3千円の違いになります。
こうしたカードローンは基本的に複利、つまり元金に利息を含めた金額をベースとして金利が算出されることとなっています。
先ほどの「10万円の借り入れであれば3千円の違いになります」という言葉も、元金だけに対して3%という数字をかけた「単利での計算」によって出されたものです。
複利の場合は返済する期間が延びれば延びるほど最終的に支払う金利は多くなり、返済金額が少なすぎた場合には元本を減らすことが出来ないというようなこともあり得ます。
そのため、複利が適用されるカードローンにおいて、3%の違いは見かけ以上に大きな物があるのです。
実際に銀行系カードローンを使用するという際には消費者金融よりも若干厳しい審査を受けなくてはならないことが多いのも事実です。
しかしながら銀行のカードローンを利用するということにはそれだけでも様々な意味がありますから、可能なのであれば利用を検討してみるとよいでしょう。