はじめまして。52歳、孝雄と言います。二人の子供と愛する妻を持つお父さんです。
仕事は、某大手CDショップチェーンの雇われ店長をやっています。若い頃から、音楽が好きで、童謡からロックまで、何でも聴いていました。この仕事には就けてよかったと思っています。なかなか最近はCDの売り上げが伸びず、苦しい経営ではありますが、何とか店が一丸になって多くのCDを売れる様に頑張っています。
妻には、子育てに集中してもらいたくて、パートなどはさせていません。しかし、そうなると私の給料では時々金銭的にピンチになる時があります。そんな時に、助かるのがカードローンの存在です。ちょっと、まとまったお金が必要な時でも、ボーナスまでの辛抱、と思ったりしながら、融資を受けています。子供達の、節目の時には、どうしてもお金が一時的に必要になるんですよね。そういう時は、本当にカードローンが助かります。
借りているのは、取引のある銀行のカードローンです。今まで、返済を遅れた事は一度もありません。ただ、今、少し前に大きな出費があって、返済をしているところなんですが。ここからが問題なんです。
妻が、子供の手が離れたので、パートに出たいと言っています。同時に、そろそろマイホームの事を考えても良いのではないかと言ってきました。確かに、妻がパートに出る事で、より生活基盤が安定して、住宅ローンなどを組める事は難しくないでしょう。しかし、そうなると、気になるのが先ほど話した、融資の返済です。
ちょっと小耳に挟んだのですが、住宅ローンは銀行系のカードローンの融資を受けて返済中だと、借りる事が出来ないというのです。私の融資も、まだ数ヶ月は返済が残っています。これは、どうすれば良いのでしょうか?この噂は本当なのでしょうか?どうか、お答えよろしくお願い致します。
住宅ローンを組む時に、融資を受けていないのが理想です
孝雄さん、ご質問ありがとうございます。確かに最近のCDショップは厳しそうですよね。ネットの配信サービスなどもたくさんありますし、わざわざCDを買おうと考える人は減っているかもしれません。何とか、お店を頑張ってくださいね。
ご質問の件ですが、その噂は半分当たり、と言ったところでしょうか?
住宅ローンは、審査の際に、融資をする人の色々な情報を調べます。勿論、それには融資の情報も入っています。当然、融資を受けている人よりも、受けていない人の方が住宅ローンの審査に通る確率は高くなります。ですが、実は融資を受けている人でも、住宅ローンを受けている人もちゃんといるのです。
結局のところ、住宅ローンの判断は、その人の返済能力、と言う事になります、ですから、他で融資を受けていたとしても、その人が十分な年収があって、住宅ローンを返していけると判断されたら、住宅ローンの審査は通ってしまう訳です。
勿論、他での融資は受けていないのは理想ではあります。もし、心配でしたら、返済が全て終わってからでも、住宅ローンの申し込みは遅くないかもしれません。ご検討してみてください。
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カードローンのおすすめQ&A
住宅ローンの借り入れ時に銀行系カードローンは完済するのか
住宅ローンの申し込みの際に銀行系カードローンだからといって完済し無くても良い、もしくは消費者金融系のカードローンだから必ず完済しなければならないといった取り決めはありません。しかしながら、ローン申し込みの際にカードローンを含め何らかの借り入れがあった場合には様々な条件が付くことがあります。そこで、ローンの審査の仕組みを説明しながら、どのように完済などの条件が決まってくるのかを見ていきます。
住宅資金借り入れの申し込みをする際には、職業や年収などに加えて現在の借り入れ状況についても記入を行います。この時に借り入れの申告をしなかったとしても、審査の中で確認を行うため現在の借り入れを踏まえた上でローンの審査が進みます。記入をしていないにもかかわらず金融機関が借り入れ状況を把握できるのは、信用情報の登録制度というものがあるためです。
信用情報の登録制度とは、お金を借りたいとの申し込みがあった時に他の借り入れも含めてその人の生活が破綻するほど借り入れを行っていないか確認をするため、金融機関やクレジットカードの信販会社がお客様ごとの借り入れ状況や返済状況を登録し、相互に開示し合う制度です。
お金を貸すときに、申込人の年収に対して返済金額が何パーセントになるかを示す返済比率(1年間の返済額の合計÷税引前年収)の上限が法律で定められているため、この制度を使って確認を行います。信用情報の照会を行う機関はJICCやCICといった機関になり、借り入れの種類によって変わります。
銀行系からの借り入れであればJICCに、クレジットカードなどの信販系ローンであればCICに記録が残ります。その他に銀行独自でも情報開示を行っている機関などがあります。借り入れを行うとこれらの機関に借り入れの情報が登録されます。
ほとんどの金融機関では住宅ローンの審査の際にいくつかの信用情報機関へ情報の開示を求めるため、カードローンなどの利用状況もすべて開示されます。銀行での借り入れの審査だからと言ってJICCのみという事はありませんので、この時点でどこかのカードローン(銀行系なのか信販系なのか)が優位という事はありません。
信用情報が開示しされた時点でいくらどこから借り入れを行っており年間の返済額がいくらあるかはもちろんですが、返済が滞りなく行われているかも判明します。通常通り返済が行われているのかもしくは延滞した機関があったのか、利息のみの支払いや翌月に繰り越して支払いがあったのかまで確認を行います。
この時に注意しなければならないのが携帯電話を分割で支払いしている場合です。携帯電話の電話料金のみの滞納であれば、通常確認することが出来ませんが分割支払いの契約をしている場合その契約はローンの契約とみなされるため信用情報として登録をされています。
ちなみにローンの審査をする場合に、こういった信用情報の登録機関に取引履歴を開示するよう依頼すること、及びそのために氏名や生年月日、住所などを信用情報登録機関へ伝えることを許可するという同意書への記入を求められるため、この手続きを免れることはできません。
借り入れなどについては隠していても必ず判明するので、審査を行う段階で必ず申し出を行う必要があります。申し出を行わなかった場合には何かやましいことがあるかもしれないなどの不信感をあたえてしまい、審査上不利になってしまうことも考えられます。
反対に延滞の履歴などがあった場合でも金融機関にあらかじめ伝えておくことで、その時に返済できなかった理由なども加えて審査をしてもらうことが出来ます。
例えば口座振替の日にちを間違えていたためその日は返済できず延滞となってしまった場合には、他の預金口座に返済用のお金があったことを証明(預金通帳のコピーの提出など)できれば延滞履歴があっても審査を通過できる場合もあります。証明できなかったとしても理由を伝えることで審査上プラスの判断材料になり得ます。申し出を行ったことで不利になることは、よっぽどひどい理由でなければありません。
これらの情報を利用しながら金融機関はローン審査を行います。この段階で住宅ローン借り入れのために必要な条件が決定されます。この時にカードローンなどの借り入れに対して付く条件は大抵2種類です。
1種類目は、「カードローンを全額返済し、それを証明できる書類を提出すること」です。2種類目は「カードローン全額返済し、その証明書類を提出したうえでカード自体も解約し、解約依頼書の写しなど証明書類を提出すること」というものです。このような条件が付かなかった場合には、カードローンの完済は必要はありません。
ではどのようにしてその条件が決定されるかというと、先ほど触れた返済比率が大きく関係してきます。ローンの審査を行う中で必ず返済比率の計算が行われます。金融機関によって設定している値は違ってきますが計算方法は一律です。
まず最初に住宅ローンの借り入れを行ったとして1年間の返済額を計算します。例えば3,000万円を35年金利1%で借り入れをしたとすると、毎月の返済金額はおおよそ85,000円ほどになります。これを12倍した102万円が年間の返済額となります。次にカードローンなどの年間返済額を計算します。毎月3万円返済しているのであれば3万円の12か月分で36万円となります。これらの合計金額(102万円+36万円)138万円が1年間の返済総額となります。
次にこの数字を税引前の年収で割ります。会社に勤務しているのであれば、源泉徴収票の総支払額が年収に当たります。自営業の場合、単純に役員報酬として受け取っている年収ではなく、純利益などでみられるため注意が必要です。例えば年収400万円の人であれば、返済比率は128万円÷400万円=32%となります。
金融機関ごとにこの返済比率の上限を法律の範囲内で独自に設定しています。上限35%としている金融機関であればカードローンの完済をしなくても審査を通過する可能性があります。反対に上限30%としている金融機関であれば、このままでは審査を進めることができないため他の借り入れをすべて返済したと仮定して審査を進めます。そういった場合には審査を通過すると銀行系カードローンであるか否かにかかわらず、借り入れを全額返済することといった条件が必ずついてきます。
また、全額返すだけでなくカードの解約を求められる場合には許容範囲内の延滞であるが延滞履歴がある場合や、カードローンでの借り入れを複数回にわたって繰り返している場合などがあります。しかしながら少額の借り入れであり、延滞もしていない場合でも解約を求められるケースもありますがそういった場合住宅ローンのみの審査でも証人となるかどうかが微妙なラインであることが原因となります。
銀行系カードローンと信販会社系カードローンの違いとしては、審査の際に受ける印象が違ってくる点です。どちらも使用目的がフリー(何に使っても良い借入)であることには変わりませんが、銀行によってはマイカーを購入した時の周辺機器やオプション(カーナビなど)の借り入れに対してマイカーローンではなくカードローンの利用を進めるところなどもあり、銀行系カードローン=目的フリーの借り入れでない場合も多いためです。
そのため、どこのカードローンを利用しているかによって審査の上でのイメージに違いが出てきます。年収に対しての借り入れ金額が少ない場合にはあまり関係はありませんが、なるべく多くローンを借り入れしようとしたときにはこの微妙なイメージの違いによって審査を通過するか否かの境目となることもあります。
カードローンを利用する上で審査の通りやすさや金利といった点も大切ですが、個人情報として長い間残る借り入れになるためどの金融機関が取り扱っているカードローンであるかも検討材料の一つと言えます。