地元の市役所の『町おこし課』で働いている39歳の男性地方公務員です。ここ1年間で4~5社ほどカードローンに申し込みました。そのうち2社は審査に通って他のカードローンは審査に落ちました。
でも、審査に通ったカードローン会社の利用限度額がいっぱいになってしまったので、また新たにカードローン会社に申し込もうと考えています。ところでカードローンの利用履歴は信用情報機関に記録されることは知っています。
が、カードローンの申し込みの履歴も信用情報機関に残ってしまうのでしょうか?また、申し込みの履歴が残っていると審査でなにか不味いことになってしまうのでしょうか?
カードローン申し込み履歴は残ります
結論から先に言えば、カードローンの申し込みの履歴は信用情報機関に半年間記録として残されます。が、申し込みの履歴として信用情報機関に記録され残されること自体にはなんら問題はありません。なぜなら、過去の返済遅延や滞納、あるいは自己破産等の債務整理をしてブラックとして記録されるようなネガティブな記録ではないからです。
つまり、カードローン利用者の利用履歴の一環としてカードローンの申し込みの履歴が残されると考えていただければ良いのではないでしょうか。他方で、この記録がカードローン審査に影響してしまうことは多分にあるのです。
たとえば、先にも触れたようにカードローンの申し込みの履歴は信用情報機関に6か月間は記録として残ってしまうので、その記録が消えないうちにどんどんカードローンに申し込むと申し込み履歴の記録もどんどん積み上げられていきます。
そして、申し込み履歴が多い利用者は、カードローン会社から多重申込者、あるいは申込ブラックとして要注意人物とされて、かえって審査に通り難くなってしまうのです。
また、申し込みの履歴の記録は、審査が通らなかった場合でも「申し込みした」との既成事実だけはしっかり記録されてしまうので、「審査に落ちたら申し込み履歴は残らないだろう…」と考えるのは間違いです。
以上の事から、カードローンの申し込みの履歴が信用情報機関に残る事自体にはなにも問題はありませんが、申し込み履歴がたくさんあると問題になるのです。それゆえ、カードローンの申し込みは、信用情報機関から先に申し込んだ履歴の記録が消えてからするのがベストなのです。
つまり、一度カードローンに申し込んだら、審査に受かっても落ちても少なくとも6か月間は期間を置いてから新規にカードローンに申し込むべきと言うことなのです。
【参考ページはこちら】
申込み後、カードローンで他の借入はしない方がいい?
カードローンの申し込み履歴が保存される仕組みとその理由
カードローンに申し込みをした履歴は保存されていて、そして金融機関の多くで情報共有がなされています。この情報共有によってブラックという現象が起こります。ブラックとは、一つの金融機関だけではなくて、日本のほとんどの金融機関から融資を受けられなくなることを意味します。ブラックリストが存在しているようにどこからも借りられなくなるために、ブラックと呼ばれています。実際にブラックリストというものがあるわけではありませんが、ブラックリストがあると思って考えても同じように理解はできるでしょう。
しかし、きちんとしたことを知っておけばいろいろなシーンで対応できますし、今後の利用のためにも有用なことだと言えるでしょう。その役割を担っているのが信用情報機関です。信用情報機関にもいくつかの種類があり、銀行が主に使っているものもあれば貸金業者が主に使っているものもありますが、それらは相互に情報を交流していますから、多少の違いはあるとしても、同じような情報が登録されていると考えられます。
信用情報とは、信用力に関する情報をさします。信用力というのは、簡単に言えば返済可能性です。ある人にお金を貸して、そしてその人が返済をしなかったとしましょう。このような情報が信用情報に当たります。滞納をした場合には、やはりそれも信用情報として扱われます。勤め先や雇用状態など、いろいろなものが信用情報として扱われるのですが、どちらかというとネガティブな情報が登録されると考えておいた方がわかりやすいです。
たとえば、ある銀行からローンを組んで、そして何ヶ月にもわたって滞納したとしましょう。この場合、銀行は信用情報機関に、その情報を提供し、信用情報機関はその情報を記録します。別の銀行の審査を受けると、その銀行は信用情報機関に対して情報提供を求めます。滞納した情報が信用情報機関から渡されると、それを元にして審査を行い、審査に落ちやすくなると言うのが一般的です。悪い情報が登録されているために、審査ではかなり不利委になるのです。
このようにして、信用情報機関が核となって情報共有の仕組みが作られています。申し込みの情報についても、信用情報機関を通して共有されているという点に注意が必要です。共有されていますから、件数が多いと審査に落ちやすくなるという点に注意が必要です。
具体的な例を挙げてみましょう。ある人がカードローンを利用したいと思って、申し込むことのできる銀行のすべてに申し込んだとします。たとえば10社くらいに申し込んだとしましょう。このようにすると、たいていはどの銀行からも借りることはできなくなると考えておいた方が良いです。なぜなら、同時に申し込んだことをそれぞれの銀行は知ることができるからです。
(⇒カードローンの申込み方法)
なぜ銀行はこれを嫌うのでしょうか。10社から借りるという極端な例を挙げれば、これはよく分かります。銀行はそれぞれの人に対して信用力を評価し、その人にならどれくらいまで融資をしても大丈夫なのかを決定します。評価の基準はそれぞれで異なりますが、だいたい同じような水準になります。評価の方法が似ているためにそうなるのだと考えられますし、それが妥当な金額だとも考えられます。
ある人が申し込みをすると、100万円なら借りられると評価される場合を考えてみましょう。つまり、その人は100万円を借りてもきちんと返済ができることを意味します。200万円も貸すと、返済されなくなる可能性は非常に高くなると考えられます。このようなことをいろいろ考えて限度額を決定するわけです。
しかし、この人が10件に申し込んで、そして10件から100万円ずつ借りることができたとしましょう。合計で1,000万円の借り入れができてしまいます。100万円くらいなら返済できるだろうと評価された人が、1,000万円も借りいれば返済できなくなる可能性がないとは言いませんが、かなり低いと考えられるのではないでしょうか。
もしも申し込んだこと情報が共有されていない場合、このようなことが起こってしまう可能性はあると言えるでしょう。そうなると銀行としても損失を発生させてしまうと言うことにもなりかねないのですから、そうならないようにするために情報が共有されているわけです。信用情報機関はほかにもいろいろなことを行っているのですが、その一つとして申し込んだ情報の共有に役立っています。
同時に申し込むと、審査に落ちやすくなるという点には注意しなければならないのですが、大まかに見れば1ヶ月に3社に申し込んだ場合にはほぼ確実に審査に落ちると言われることが多いです。それが事実なのかどうかなのは試してみなければ分からないことなのですが、こう言われている以上はまとめて申し込むべきではないでしょう。
申し込んだという情報そのものが審査に不利になるという点には注意が必要です。この履歴については、ずっと保存されるのではありません。もしもずっと保存されるのであれば、それが消費者に不都合なことを引き起こすかも知れませんから、一定期間がたつと情報が消去されるようになっています。その期間については、半年間というのが一般的です。ですから、半年待てば情報が消去されて、それによって審査に不利になるという状況が解消されます。
これを利用すると、すでに複数に申し込んで審査に通らなくなって人でも借りられる可能性があると言うことが分かるでしょう。信用力の高い人であっても、複数に申し込んだ場合には落ちやすくなりますが、このようになってしまう原因が信用情報機関の情報であることはすでに紹介しました。
ですから、半年たてば解消されることになります。すでに審査に通らなくて困っている人の場合、とにかく半年間は何もしないというのが良い方法の一つです。半年たってから申し込むようにしましょう。半年と言えば少し期間が長いですが、何とか乗り越えましょう。
注意しておかなければならないのが「ブラックOK」と書かれている金曜業者です。ブラックになっても融資を行うといった広告を目にすることがあるとは思いますが、このようなものには注意しなければなりません。ブラックでも融資を行う問いことは、そもそも信用情報機関を利用していないと考えられます。普通に考えれば信用情報機関は非常に重要なものだと考えられます。それにもかかわらず利用していない理由は、利用できない理由があるか、あるいは債権の回収に自信があるからのどちらかでしょう。どちらにしても危険な香りはします。
たとえば、ヤミ金と言われる業者がブラックでも貸してくれると宣伝していることがありますから注意が必要です。違法な取立てを行うものはヤミ金と呼ばれています。取り立てについては法律によっていろいろなことが制限されています。たとえば夜間に取り立てを行うことなどは禁止されています。このような制限があることによって、金融業者は取り立てしにくくなったのですが、信用情報機関を利用して、信用力の低い人に対して融資を行わないようにすることは必要だと考えられます。
それにもかかわらず信用情報を利用しない理由は、厳しい取り立てを行って回収できると考えているからだと推測されます。つまり、違法な取り立てを行う可能性が高いわけです。また、法律を守らない業者なら、高い利息を要求することも多いでしょう。ですから、利用するメリットは何もなく、デメリットは非常に大きいと考えられるのです。間違ってもヤミ金からは借りないように注意しなければなりません。
複数のカードローンを利用したい人もいるとは思いますが、その場合には申し込みの履歴があることを頭に入れておかなければなりません。ですから、まとめて申し込みをするのではなく、半年は開けるのが基本です。このようにすることによってカードローンを利用しやすくなると考えられます。