カードローンは限度額内であれば何度でも融資を利用することができる便利なものです。しかしどこで借りるのであろうと必ず審査があります。この審査はキャッシング会社のほうが緩いと言われてきましたが、最近ではこの不景気もあってキャッシング会社の審査も以前より厳しくなってきました。

反面、銀行のカードローンは進化してきており、昔は審査結果が出るまでは少なくとも２、３日間は必要だといわれていましたが、現在では即日審査や即日融資をしてくれるところも出てきています。それによって急いでいる方でも利用しやすくなってきました。

また銀行のカードローンの特徴として豊富な資金力による金利の低さと逆に高額な借入限度額があります。キャッシング会社では金利は高いほうが１７％ほどのところが多いです。これでも安いほうでたいていは１８％ほどです。

しかし銀行であれば金利は高いほうでも１３％から１４％台なのでかなり安いといえます。そして何よりも魅力は総量規制が適用されないということです。総量規制は国が定めた融資に関する決まりで、借入限度額の設定を審査の時に決めるにあたって、年収の３分の１までしか設定できないというものです。

例えば年収１５０万円ほどしかない方であれば最高限度額は５０万円となります。キャッシング会社で借りる場合にはこの総量規制が借り換えローンやおまとめローンをのぞいて適用されるので年収が低い方はどちらかといえば不利というわけです。

最高限度額が５００万円ほどの会社であっても年収が最低でも１５００万円ない方でなければそれだけの金額を限度額に設定することはできません。そういう点では年収は最低限しか関わらない銀行のカードローンはどなたでも利用しやすいという点で便利です。

初回は最高限度額が８００万円までOKのところでも３００万円までほどしか借りることができません。これはどこで借りても同じことで、やはり貸す側としてはもっと信用度が上がってからじゃなければ高額な融資はできないということなのです。

ですからマメにコツコツと少額でもいいので利用して、返済もきちんとしていれば信用度は徐々に上がっていきます。初めての契約から６か月から９か月ほどたっていれば自分からも増額の申し込みはできるようになります。ただし覚えておかないといけないのが限度額増額の審査は初回の審査よりもぐんと厳しくなるということです。

貸すお金が増えるわけですから当然ですが、個人の状況が初回審査時より落ちている場合は契約自体が解除になることもありうるので気をつけましょう。そうでない場合は条件をクリアしていれば増額がされますし、クリアしていなければ審査には通らず、今までと同じ金額や金利での融資となります。

増額のメリットは借りることができるお金が増えるということだけではありません。金利がその分低くなるということもあるのです。金利は返済総額に関わってくるので低ければ低いほど良いです。しかし借りた金額が大きければ完済できるまでの期間も長くなってしまうことが考えられるので利息のその分かかってしまいます。

融資を受けるのは限度額が高額なものを受けることができるようになったとしても必要最低限にしておくのが無難です。増額の審査中であっても融資は今までのものを利用することはできるので問題ありません。

提出しなければいけない書類については個人情報などが新たに変わっていれば出す必要があるものも出てくるでしょう。それに関しては担当者から必要書類ということで知らされるので、早めに用意しておけばよいです。

借入限度額の増額はそれぞれで違いが多少あるものの、インターネットや電話、店頭窓口、モバイル、ローン契約機などからすることができます。審査にかかる時間もよほど個人情報が変わっていなければ初回審査の時とそれほど変わりません。最短３０分がウリのところであればそれくらいだと考えておくと良いですし、そうでないところであればそれなりに時間がかかるでしょう。

ちなみに初回審査の時には本人確認書類の提出が必要です。本人確認書類とは運転免許証や健康保険証、パスポートなどの写しです。一番良いのは顔写真が載っているものなので運転免許証がベストです。また希望金額によっては収入証明の提出も必要になります。収入証明は源泉徴収票や確定申告書の写し、収入証明書、給料明細書などです。

本人確認書類と実際に住んでいる場所が違う方は別途公共料金の領収書や住民票などの提出をしなければいけません。場合によってはこれら以外の書類の提出を求められることもあります。しかし担保や保証人は必要ありませんから安心です。それは保証会社を利用するためです。

ですから審査に通るにはこの保証会社の保証を受けられることが条件となります。また職場へ在籍確認のために電話がかかってきます。この電話は担当者が個人名でかけてくるため、他の人には融資のための電話だということはわかりません。あくまで確認のための電話ですから長くなることもありませんので、なるべく電話がかかってきたら出るようにしましょう。

どうしても忙しい仕事で出られないことが考えられる方はそのことを前もって伝えて相談してみるといいです。本人が電話に出られなくとも在籍していることがわかれば良いという場合もあります。

融資を受ける時に注意しなければいけないのは決してヤミ金を利用しないということです。ヤミ金は一応審査はするものの、たいていの人にはお金を貸してくれます。しかしここが罠なのです。お金は貸してくれますが、それは高金利で月１の返済どころか週１の返済をさせられることも珍しくありません。

そのため、利息を返済するのが精一杯で元金はいつまでたっても減らず、一生の間返済し続けなければいけなくなります。生活を立て直すために借りているのにこれでは元も子もありません。ヤミ金は取り立てもきつく、精神的に追い込まれてしまう方も多いです。そうならないためにも審査が多少厳しくても正規の業者から借りることが大切なのです。

そういう点では銀行は安心して借りることができる場所であるといえるでしょう。実際に預金などができ、信頼感はありますし、名前も知られているので情報を探るのは比較的簡単です。

しかもほとんどのところは資金力に優れていて安定した営業を行なっています。審査が厳しいのはそれだけまじめに取り組んでいるからであって、誰にでも貸してしまうような悪徳業者とは違います。利用するのであれば、できればお近くに支店や本店があるところを選択するのが便利です。

またインターネット契約をしているところであれば本人確認書類も画像をEメールやアプリで提出するだけでいいので時間を短縮できますし、契約する時にもインターネット内でできるので簡単です。

なにより普段使っているキャッシュカードにローン機能をつけるということもできる場合があるので例え誰かに見られたとしても自分の口座からお金を引き出したようにしか見えないのがメリットです。

ただ審査が出来る時間帯というのはあり、それは各行で違うのでまずは確認しておくといいでしょう。その時間帯以外であれば申し込みはできても審査が行なわれるのが翌営業日ということになりますので注意が必要です。

例えば土曜日に申しこんでしまうと土日は休みなので、審査は月曜日に行なわれることになってしまいます。急いでいる方はローン契約機を使ったり、平日の審査時間帯内に申し込みをしておくようにするといいです。

郵送での申し込みですと契約書類が送られてくるまでに２、３日かかり、それを受け取ってから必要事項に記入し、本人確認書類と一緒に返送をするのにまた同じ日数かかってしまいますので１週間はみておく必要があります。返送は速達を使えばもう少し時間の短縮にはなるでしょう。方法はいくつかありますからチェックしてみるといいです。