10数年前までは消費者金融のことをサラ金と言っていたようにキャッシングといえばある程度収入の高いサラリーマンが利用するものでした。しかし最近では不景気なども強く影響し、主婦や学生などアルバイトやパートで収入を得ている人のニーズが増え、同時に金融機関全般もカードローンによる利益を増大する目的のためこれらの利用者が爆発的に増えてきています。

これは消費者金融のみならず銀行、それに信用金庫や信販業者でも同じことが言え、従来は消費者金融は他の業者より審査が甘い代わりに金利が高く、その他の金融機関はその逆の傾向にありましたが、最近ではより多くの利用者を抱えようと消費者金融のように審査の甘いカードローンや、大口では小口の借り入れを行うキャッシングサービスも多くなってきています。

また、最近では消費者金融と完全に離別しているのではなく、サービス形態の異なる業者同士で提携している企業も数多く存在しており、金利はもちろん、即日融資や在籍確認が不要のサービスも消費者金融独自のものではなくなりました。これらのことからも銀行であっても審査が消費者金融並みに通りやすいキャッシングの増大を助長しています。

審査の甘い銀行カードローンを探すにはネットを駆使して情報を収集するのが一般的です。基本的に大々的に宣伝している超大手の企業よりもやや小規模な金融機関が審査の甘い傾向にあり、大手の審査に落ちてしまうという場合にはやや規模の縮小した金融機関の利用がお勧めです。とはいえ何の理由もなく審査の緩い金融機関の利用を検討するのはナンセンスであり、場合によってはヤミ金などの悪徳業者に騙されてしまう危険性もあります。

一時期テレビでも頻繁に取沙汰されていたヤミ金も現在では法律の改正により息をひそめましたが、法律が充実したことからヤミ金の手口はより巧妙になっているとも言え、従来街金と呼ばれる街中に点在する小規模な事務所でお金の貸し借りを行っていたヤミ金はほぼ絶滅しているものの、ネット上で実在する金融機関の名前を騙って利用者に対してヤミ金を利用していることをバレないようにする手口などがその代表例です。

現在ではヤミ金にお金を借りてしまった場合には金利はもちろん、元金さえも返金義務が生じないと法律で定められていますが、借り入れしている本人がヤミ金からお金を借りているという事実にさえ気づいていない状態では法外な金利を払い続けることになってしまいます。これらのことからキャッシングを利用する業者はより慎重に選ぶ必要がありますが、何よりも先に考えるべきはなぜ審査に落ちてしまうのかという点です。

現在では消費者金融のみならず多くの金融機関がキャッシングサービスを展開していますが、いずれも審査で重要視する項目は一定しています。どこの企業でもまず第一に見られるのが安定している収入を得ているかという点です。これはあくまでも「安定しているか否か」ということであり、収入の低さによって審査に落ちてしまうことは現在ではよほどの状況を除いて存在しません。

前述したように最近では正社員だけではなくアルバイトやパートもキャッシング利用者が増大していることからも審査では収入の低さから審査に落ちることはほとんどありません。ただし最大融資額に対しては密接に関わる項目であり、希望融資額が高すぎる場合には審査に落とされることもあり得ます。特に消費者金融の場合には注意を要し、2010年に施行された貸金業法の中の項目の一つである総量規制によって年収の1/3を超える額の融資を禁じる定められています。

このため消費者金融では年収の1/3を超える額の借り入れはたとえ不動産などの担保があったとしてもできません。貸金業法はその名の通り貸金業者のみに適応する法律であり、他の金融機関に対する法的義務はないものの、多くの場合年収の1/3を超えるような高額の融資を受ける場合はよほどの担保がある場合や事業用など特殊な用途でない場合には審査に通ることができません。

消費者金融の利用者のほとんどがサラリーマンであった時代には多くの場合ある程度まとまった大口の借り入れを行い、長期間にわたって返済を続ける場合が多かったのですが、近頃では50万円以下の小口の融資が主流です。キャッシングサービスは日に日に進化してきており、即日融資などはその典型的な例です。また、同じ金融機関の同じプランであったとしても例えば50万円以下であれば収入証明が不要になったり、審査に通る確率が増えたりします。

さらに一度金融機関を通してキャッシングを行った人は手続きの手間や審査の合否判定を待つまでの時間などを嫌い、二度目のキャッシングも同じ金融機関で借り入れすることが多いため、金融機関によっては最初の融資のみ3か月間利息なし等の独自のサービスを行い、顧客の増大に力を入れる金融機関も数多く存在します。

基本的に収入が安定しているかどうかという点はほぼすべての金融機関の審査で最も重要視する項目であり、安定した収入がない場合にはほぼ確実に審査に通ることができません。平均収入が高い人であっても月によっては一切収入がないなどした場合には審査に落ちる場合がありますし、逆に日雇いであっても毎月の収入が安定している場合には多くの審査を通ることができます。

また、法律にも注意を要します。最近では大学生や専門学生などの利用者も非常に増えてきてはいるものの、20歳未満の人が個人だけでキャッシングを行うことはできません。また、前述したように総量規制にも要注意です。これらの法律に反する場合、または安定した収入がない場合にはほぼ確実に審査に通ることができません。中にはヤミ金などの法律に反した業者を利用する方もいますが、法外な利息をふっかけられたり、恐喝まがいの取り立てを行われたりする可能性が非常に高いので決して利用してはいけません。

安定した収入の次に大切なのが個人の信用情報です。金融業界では、個人の信用情報に傷がついている人のことをブラックと称し、審査に大きな影響を及ぼします。具体的には信用情報機関の事故情報というリストに登録されている人のことです。信用情報機関とは例えば過去のキャッシングのデータなどを記録した企業であり、これらの情報は審査の際に必ず参照されます。

ローンを組んだ場合などにほぼ確実に登録される情報で、総量規制に反している場合やあまりにも多くのキャッシングサービスを利用している場合などにはマイナス評価となりますが、基本的には信用情報機関に情報が登録されているからといって審査に落ちる可能性はほとんどありません。しかしながら事故情報に登録されていた場合には大きなマイナス評価の対象となり、審査に落ちる可能性も引きあがります。

事故情報というのは過去に個人の信用を損なうような不祥事を起こした人が登録されるものであり、例えば過去にキャッシングを利用して期日までに返せなかった場合に登録されます。登録されるには大きく分けて4種類ありますが、もっとも多くの人が登録される理由は「延滞」です。延滞で登録される理由は多岐にわたり、キャッシングはもちろん、奨学金や携帯電話料金の未払いによって登録されることもあります。

このため自分が事故情報に登録されていることを気づいていない状況も多くあります。安定した収入を得ており、年齢制限や総量規制にも反していないのに審査に落ちてしまうという場合には事故情報に登録されている可能性があるので、こうした場合には自分が事故情報に登録されているか否かを調べる必要があります。

現在日本には3種類の信用情報機関があり、詳細は異なるものの基本的にインターネットや郵送、来社などで自分がブラックかどうか確かめることができます。最近の銀行カードローンは審査に甘い傾向にありますので、多くの場合安定した収入を得ており、信用情報にも傷がついて場合には問題なく審査に受かることが可能です。

【参考ページはこちら】
審査が甘い銀行系カードローンを探しています！