無職の人がお金を借りようと思ってもなかなか借りられないことが多いでしょう。たとえば、消費者金融から借りようと思っても、審査に落とされることもあります。消費者金融は審査が甘い傾向がありますから、銀行よりも消費者金融の方が良いと考える人も多いのではないでしょうか。それにもかかわらず、銀行系カードローンの方が良いケースもあります。

こう言われる理由を簡単に解説しましょう。まず金融機関の種類について把握しておく必要があります。金融機関というといろいろなものがあって、それぞれに対して法律が定められています。たとえば、代表的な金融機関というと証券会社がありますが、証券会社は金融商品取引法という法律で規制されています。保険会社も金融機関としては重要なものですが、保険会社は保険業法という法律で規制されています。

金融というのは日本の経済を支える非常に重要な部分だと言えるでしょう。日本だけではなくて、資本主義経済では非常に大事なものの一つだと考えられます。それを考えれば、それぞれに対して法律が定められているというのも納得できるのではないでしょうか。それぞれで非常に厳しい制限があって、それに従って金融機関は営業しています。

これと同じように、銀行は銀行法という法律によって規制されています。そして、貸金業者は貸金業法という法律によって規制されています。銀行と貸金業者は、借りる側としては貸してくれればそれで良いのですが、法的には明確に区別されています。規制についても重要な違いはいくつかあり、借りる側としてもこの違いを知っておいた方が良いです。

貸金業者というとピンとこない人も多いでしょう。消費者金融は貸金業者の代表的なものです。貸金業者という業態を簡単に言うと、金融商品取引法や保険業法、銀行法と言った特別な法律で規制されているもの以外で貸し付けを行うものと考えれば良いでしょう。どちらかというと規模の小さい業者である場合が多く、設立するための規制も厳しくありませんから、比較的小規模な業者が多くあります。

貸金業者として営業するためには、もちろんですが資本金などの基準をクリアしなければなりませんが、その上で登録をすれば比較的簡単に営業ができます。銀行を設立するよりもかなり簡単だと言えるでしょう。

登録をすれば良いわけですから、つまり登録をしている業者が貸金業者となります。具体的には消費者金融が主なものですが、それ以外にもたとえばクレジットカード会社も貸金業者として登録していることがあります。

貸金業者として登録をすれば登録番号が交付されます。そして、広告を出すときにはこの登録番号を表示しなければならないと定められています。ですから、たとえばウェブサイトを見れば登録番号が表示されています。

クレジットカード会社のウェブサイトを見れば、登録番号が表示されているのが分かります。クレジットカードというと、ショッピングをするためのものですがから貸金業とは関係がなさそうだと思う人もいるでしょう。最近のクレジットカードはお金を借りることのできるサービスが付属していることが多く、これを行うために貸金業者として登録をしなければならないのです。

貸金業者として登録をしている業者はいろいろあるのですが、お金を借りることを考えれば、消費者金融とクレジットカード会社が主なものだと考えておけば良いです。そして、貸金業者以外でお金を借りられるところと言うと、銀行や信用金庫などがあります。

貸金業者は貸金業法という法律で規制されていますが、この貸金業法の中には総量規制という規制が定められていて、総量規制によって借入金額に制限があります。具体的には年収の3分の1までしか借りることができません。たとえば、年収が900万円の人なら300万円が上限となります。

年収の3分の1と言うことは、当然のことながら年収が0円であれば借りられる金額も0円となります。つまり、無職で全く収入のない人なら、お金を借りることはできないのです。基本的にはこのようになっていますから、無職の人は貸金業者から借りることはできないと考えておいた方が良いです。

総量規制では50万円以下の融資であれば収入証明の提出は必要ないと定められていますから、たとえば虚偽の申告をして借入をするという方法がないわけではありませんが、あまり勧められたものではあありません。ですから、法律に従うのなら、収入が0円の人なら貸金業者から借りられないと考えておくのが良いです。

銀行系カードローンには総量規制がかかりません。銀行は貸金業者として登録しているわけではありませんから、貸金業法は適用されませんし、従って総量規制も関係がありません。ですから、収入のない人であっても借りられるケースもあるわけです。

ただ、実際には返済ができないと借りることはできないでしょうから、返済できる原資があることを示さなければなりません。たとえば、専業主婦の場合には、夫の収入で返済ができるでしょうから、借りられることも多いです。メガバンクなどでは専業主婦向けのカードローンを提供していますから、このようなサービスを利用すれば良いでしょう。

貸金業者以外でお金を借りることのできるサービスは銀行だけではありません。信用金庫など、預金を取り扱っている金融機関でも借りることができるものがありますから、これらも視野に入れて検討するのも良い方法です。

また、銀行と言えば審査が厳しいというイメージを持つ人が多いですが、銀行も様々です。一般的に審査が厳しイメージがあるのはメガバンクと呼ばれる規模の大きい銀行でしょう。銀行と言ってもほかにもいろいろなものがあって、地方銀行や第二地銀と呼ばれる銀行は、どちらかというと審査は甘い傾向があります。

ほかにも、最近ではネット銀行を利用する人が増えていますが、ネット銀行もやはり審査は甘い傾向があります。ネット銀行の場合、インターネット上で手続きが完結するなどのメリットもありますから、すでにネット銀行を利用している人の場合には、その銀行でカードローンを利用するのも良い方法です。

また、信用力を高めるためには過去の取引履歴も影響することも知っておくべきでしょう。一度も取引のない銀行に比べると、すでに口座を開設して利用している銀行の方が審査にとおりやすい傾向があります。たとえば、給与振り込みに使っている銀行にカードローンの申し込みをするのは良い方法だと考えられます。

完全に無職であれば、実際には借りることはできない場合も多いです。というのも、審査基準がそう定められているからです。これは商品説明を見ればすぐに分かるでしょう。多くの場合には利用条件として「安定した収入」や「継続した収入が見込める」ことなどが定められています。ですから、全く収入がない場合には借りることはできないと考えておいたほうが良いです。

仕事を辞めて、そして転職活動をしているときにお金がかかって借りたいと思うこともあるでしょう。しかし、この状態では収入はありませんから審査にとおらなくなります。そうなる前に手を打っておくというのは良い方法だと考えられます。

たとえば、転職をしようと思ったときに、まず銀行系カードローンに申し込みをするのが良いです。働いている状態であれば審査に通る可能性は高いです。正謝意として働いているのであれば、審査にとおる可能性はさらに高いと考えられます。

カードローンは口座を開設するだけなら1円も支払わなくて良いです。過去にはいろいろな手数料がかかったのですが、最近では口座開設手数料や年会費がかからないケースが多いです。ですから、とりあえず口座開設をしておいて借りないという方法をとることもできます。ですから、会社を辞めようと思ったときに、まず口座を開設しておくというのは良い方法だと考えられるのです。

【参考ページはこちら】
ニートの場合のカードローン審査はどうする？