私は建設会社で事務をしている３０歳の会社員で、金融会社のカードローンを利用したことがありません。しかし、最近聞いたことのない金融会社から金利が低いというカードローンを勧める電話やメールがあり、その利用を考えています。

その商品は魅力的に思えるのですが、申し込んだ方がよいでしょうか。かりに申し込むにしても何か注意することはあるでしょうか。

知らない金融会社などの勧誘には直ぐに応じない！確認が重要です

聞いたことのないような金融会社からの勧誘には直ぐに応じてはいけません。また、たとえ聞き覚えがある会社でも適正な業務を行う金融会社であるかどうかの確認をすべきです。法外な金利をとる悪徳金融業者の存在にくわえ、銀行などを装い融資のふりをしてお金をだまし取るという詐欺も時々発生していますので、甘い話には特に注意が必要です。

個人への融資に関わる詐欺行為のタイプを大きく２つに分けることができます。一つは、特定の企業名を名乗りいかにも魅力的な商品やサービスを提示しながら現金をだまし取るタイプです。不正に個人情報を入手してターゲットを選び電話やメールで商品の勧誘を行います。

例えば、金利がとても低い、収入証明が不要、ブラックリストに入っていてもＯＫ、などと甘い話で誘ってくるのです。そして、ターゲットが申し込む意志を示すと保証料などという名目で現金を求めだまし取ろうとするのです。

もう一つのタイプは、有名な企業名を名乗りそこの商品を紹介するふりをして現金をだまし取ろうとするものです。大手の消費者金融などを名乗ってターゲットに連絡をとり、偽りのＷＥＢサイトへ彼らを誘い込むのです。そして、そのサイトで彼らの個人情報を盗みそれを利用して金融機関などからお金をだまし取ろうとするのです。また、ターゲットに無人契約機でローンカードを発行させて、それをだまし取るといった行為に及ぶものもいます。

こうした卑劣な詐欺に引っ掛からないためには、とにかく甘い話や知らない会社の話に直ぐに乗らないようにしなくてはなりません。まずはアプローチしてきた会社が本当に存在するのかをホームページで確認したり、事業所に電話をしたりして調査すべきです。また、貸金業者としての登録をしているかを日本貸金業協会などに問い合わせをして確認するのがよいでしょう。

さらに、大手の金融会社を名乗って特定のＷＥＢサイトへ誘導させようとする場合は、そのＵＲＬが本物の会社のＵＲＬと同一かどうかを調べる、そのＵＲＬに記載されている電話番号にかけ本当にこのような勧誘や商品があるのかを調べる、といった確認行為が必要です。

以上のタイプの他にももっと巧妙な手口でアプローチしてくることもありますので、とにかく直接的な甘い勧誘には直ちに応じず十分に調べてから検討するという慎重な対応を取ってほしいものです。