カードローンの会社はたくさんあると思うんですけれども、よく複数件の会社に申し込みをする人がいるじゃないですか。例えばA社に申し込みした後に、その日にB社、そしてC社というように申し込みをするという具合です。このような方法をとる人は少なく無いと思うんですが、こういう時にカードローンの会社はどういう処理をしているんでしょうか。
幾つもの会社が同じような処理をしているのでしょうか。信用情報などについても、みんなが一度に見てしまうようなことがあれば、ちゃんと見られない人も出るんじゃないか?と思いますが、どうなのでしょうか。
信用情報はちゃんと更新されていて直ぐに反映される
複数件のカードローン審査を同時に受ける人は少なくないですね、多くの人が同時に申し込みをしないほうがいいと言っているにもかかわらず、まだまだ多くの人が同時申し込みをしてしまうのです。それだけ利点があると思われているようですが、利点というのは基本的にないので、やめておいたほうがいいでしょう。たとえそれが同日であろうとも、すぐに信用譲歩は反映するのです。
例えばインターネットでも何かを書き込んだりすると、ブログでも掲示板でもいいですがすぐに反映すると思います。それと同じで信用情報というのも逐一更新がされているのです。つまり1分後には申し込みをしたということがすでに書かれているわけです。A社に申し込みをして5分後にB社の申し込みをしたら、B社が信用情報を取り寄せるとすでに申し込みしているということが書かれているというわけです。
こうして信用情報を確認した業者は「この人は色んな所に申し込みをしているから危ないな」というように判断する、というわけです。結果的に借り入れができないとなってしまうわけです。昔はコンピューターもなかった時代、こういうことは出来なかったのですが今はインターネットですぐに問い合わせができてしまうので、こういったスピーディーな反映がされると言われています。
結局申し込みブラックになってしまうんですから、複数件のカードローンに申し込みをしたところで、審査には通らないのです。それがどれほど早いと自分で思ったとしても、業者は必ずそれを知っています。信用情報の更新は人間には超えられないと思っていいでしょう。申し込みブラックになることは必須なのです。
なかなかこの辺り、理解されないようで多くの人が未だに同時に複数件の業者に審査申し込みをしているようです。カードローンの使い方としてはひとつに絞って使ってもらった方が、より有利になるのでやめておくことをオススメします。
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カードローンのおすすめQ&A
複数件のカードローンの審査の見られ方と利用実績の積み方
カードローンの審査の特徴として他社利用の捉え方があります。同じキャッシングできるものとしてはクレジットカードがありますが、こちらは利用限度額を重視しています。現在は信用情報機関などで件数が把握できるようになっていますが、過去の金融会社では他社利用がどれだけあるのか、把握しにくい面もありました。
そのため保険証の四隅に穴を開けるなどして件数を把握していた面があったのです。現在は自動与信システムなどの導入で機械化が進んでいますが、ネットワーク化や機械化が進んでいなかった時代は人間の手と個々の担当者の人を見る眼が与信のベースになっていました。
現在、消費者金融の借り入れでは自主規制が設けられています。総量規制の法的な規制とは違い、業界独自で結ぶ紳士協定です。3社までを一つのルールにしていますが、現在利用中を含めた件数で捉えられることもあり、厳密な件数規制とはなっていない面もあります。利用者の属性によっては2社で借り入れ規制となる場合や4社でもその内の1社が完済済みであれば、利用件数には含まれないことから借り入れ可能となることもあります。
大手の消費者金融や銀行の一部ではお試し診断が利用できますが、これも自主規制が関与しています。既婚・独身、生年月日、他社の借り入れ件数と金額を入力すれば、利用可能かどうか分かる仕組みがお試し診断です。例えば、3社であれば利用可能と出ても、4社の利用では総量規制内の残高であっても現在の情報では判断できないという答えも出ます。この点からも3社という自主規制が働き、利用件数に敏感な一面がみえてきます。
消費者金融が複数件の利用にシビアになるのは初期で契約できる限度額の上限値が関係しています。大手の消費者金融では限度額500万円まで利用できるとなっていますが、かなり高い返済能力、収入のある方など限定された金額です。通常の貸し出しラインとしては極度方式で50万円です。極度額を50万円として初期の利用限度額を20万円あるいは30万円として、増額は実績をみてからの実行となることがあります。
その後、実績がつき極度額いっぱいの50万円利用できるとなると、3社では150万円となり、件数から総借り入れ金額が分かることになります。ゆえに利用件数を抑えておけば、自ずといくら借りているのか乗算で把握できるのです。
逆にクレジットカードの場合は会社や個々の利用者によって与信の結果としての利用限度額はバラバラです。しかも、利用額が高額になることも多く利用件数だけで把握するのは難しいのです。ここに複数社の利用を巡るカードローンとクレジットカードの違いがみえてきます。
また、利用限度額によって複数件の利用と信用度の高低が分かることがあります。利用限度額が小さいということは信用度が低く、仮に1社から100万円を借りている場合と5社から20万円ずつ借りている場合では同じ借り入れ金額であっても信用度の見られ方が違います。
後者は100万円の信用が付いているために高額の借り入れができるのに対して、後者は20万円しか信用が付いていないのです。現実では5社からの利用を消費者金融だけで捉えると審査も難しいのですが、クレジットカードのキャッシング利用分などを含めると出てくるケースです。
消費者金融が複数件の利用で敏感に捉えるのは総借り入れ金額ではなく、1社あたりの信用度です。お試し診断で他社の件数と金額を入力する項目があるのも、この数字の関係で1社あたりの信用度もみえてくる訳です。
その他、カードローンの中でも複数件の利用で大きな違いが出てくることがあります。その一つが総量規制で、先述の自主規制が業界ルールだとすれば、こちらは法規制で拘束力の強いものです。年収の3分の1以上を超えれば、借り入れ制限となりますし、定期的な途上与信で利用者の債務を調査することも義務づけられています。
総量規制の対象となるのは消費者金融や信販会社からの利用で、複数件の借り入れが総量規制の制限に該当すれば、途上与信の結果として利用限度額の減額や新規の利用も制限されることになります。その一方で銀行は総量規制の対象ではありません。年収制限もなく、自主規制もありませんが、審査のハードルを上げることで利用者を限定しています。
こうした複数の利用件数の関係から返済能力の大小で少額融資を専門とするのが消費者金融であり、高額融資を中心に取り込んでいるのが銀行という傾向もみえてきます。必ずしも複数の利用があるから借り入れができなくなることではありませんが、審査は件数によって厳しくなります。
複数の利用でもう一つの側面としては信用情報機関の登録状況があります。申し込みを行うと、その都度、信用情報機関に登録されますが、登録日は契約した翌日になることがあります。つまり、当日中で複数の会社に申し込んだとしても登録情報が反映されるのは翌日以降であり、他社の利用は途上与信の結果で分かるケースもあるのです。
これは複数を一度あるいは短期間で行うことによる捉えられる申し込みブラックを避ける点では有効です。裏技的な方法であり、途上与信で減額や利用停止となることもあるので、あまりおすすめできません。
複数のカードローンを利用する方法としては先ず利用する会社を吟味すること、通りやすいところから利用するのではなく、逆に難易度のある銀行から申し込んでみることです。銀行でも貸付条件でパートやアルバイトでも利用できるものがあり、他社に利用件数がない場合は通りやすいこともあります。
あえて難易度のある銀行から選ぶ理由としては通りやすい会社だと次に借り入れできる会社が限られてくるからです。例えば、銀行からの借り入れでも、インターネット系から申し込んでみます。銀行は高金利のキャッシングの利用を敬遠する傾向があり、最初に金利が高めの消費者金融を利用すると与信の足かせになることがあります。
先ず、低金利の銀行に申し込んで実績をつくり、その次に銀行が保証会社として提携している消費者金融の利用を考えてみます。利用実績が高ければ、与信に反映される確率も高まり、通りやすくなります。通りやすい会社から選ぶのとは逆パターンの考え方です。
審査は利用者の属性や利用状況など様々な要因が絡むため一つの傾向で捉えにくいものです。ただし、全般に言えるのは返済能力の高さと利用実績によって通りやすさが生まれる点です。その中でも取り組みやすいのが利用実績を積むことです。
返済能力の高さを上げるのは容易なことではありません。すぐに収入が増えることはなく、時間も掛かる一方で、そうならないこともあります。そこで利用実績をつくることで信用度を上げる方法をとります。収入増のスピードと比べれば、実績評価は半年から1年単位で効果が出てくることがあります。確実性の面では利用実績です。
また、銀行の借り入れから進めることで低金利で返済金額も少なくて済む場合が多いので、返済能力の余力も高くなります。先に高金利のキャッシングを利用すると、銀行からの借り入れは難しくなり、通りやすい高金利のキャッシングでより一層、返済の負担は重くなります。そのために先に低金利の銀行で、次に消費者金融の利用を考え、しかも無利息キャッシングが利用できるところの利用を進めることで、同じ複数からの借り入れでも少しは負担は減らせます。
その他の方法としてはクレジットカードに付帯されているキャッシング機能を再考します。金利も高めで、貸金業法の貸付となるため総量規制の対象です。通りにくい現状が続くようであれば、クレジットカードのキャッシング機能も影響しているとみて良いでしょう。提携ATMの多さの面ではカードローンにメリットがあるので、借り入れはそちらに一本化してみるのもおすすめです。
消費者金融をはじめ、銀行、信販会社など様々なローンサービスがあり、そこにインターネット系や流通系の銀行が加わり、選択肢も増えています。貸付条件を精査し、後の負担を考えて会社選びをする、これも計画的な利用法であり、スマートな使い方です。