現在3社のカードローンから借り入れがあり、さらにもう1社のカードローンに申し込んでお金を借りようと考えている大手外食産業の会社に勤めている40代中盤の男性会社員です。

すでに3社の借り入れがあるのに、さらに新規に借りたい理由は、現在利用している3社に増額申請するよりも新規に申し込んだ方が借り易い…となにかの本で読んだ記憶があるからなのです。

その本に内容によれば、「増額審査を通るのは難しいので、かえって新規融資に申し込んだ方がお金を借り易い…」とのことだったと思います。そこでカードローンをすでに数件借りているが借りたいのですが可能でしょうか?

数件借りている上でさらなる新規融資は難しい

何社のカードローンから借りるのかは個人の自由です。法律に「カードローンの借り入れは○社まで…」との規制はありません。

つまり、申込者の収入力や個人属性の高低によって、カードローンで借りられる件数は異なると言って良いのです。たとえば、年収がすごく高くて個人属性も高い人は、年収が低くて属性も低い人に比べれば、カードローンで借りられる件数は多くなると考えられるのです。

そのことから個人の条件によって借りられるカードローンの件数だけ可能になると言うのがひとまずの結論となります。ただし、これは飽くまでも原則論であり、実際にどのくらいのカードローンの件数まで借りれるかは審査に通るか否かにかかって来るのです。

また、消費者金融のカードローンの場合には、総量規制の対象となるので年収の3分の1までしか融資を受けられません。言い換えれば、年収の3分の1までに収まるのであえば、「数件借りているが借りたい…」が可能になると言う事です。

また、年収が高ければ借り入れ限度額の枠も大きくなるので、その分カードローンで借りれる件数にも余裕が出ると言えます。一方で、銀行のカードローンの場合は、総量規制の対象外なので年収の3分の1以上でも融資が可能となります。それゆえ、銀行カードローンなら融資の限度が無いので、いくらでもカードローン利用の件数を増やせると言えます。

が、実際には銀行のカードローンでも年収の3分の1程度の借り入れを限度としていると考えてください。一方で、カードローン利用件数の増加による審査に関して言及すれば、一般的にカードローンの利用件数は2~3社が限度と言われており、4社目以降のカードローン審査では一段階審査基準が厳しくなってしまいなかなか審査に通らないと言われています。(こちらもご参考に→カードローンの審査基準をチェック!

そのことからご相談者は4社目の新規カードローンの申し込みを検討しているようですが、審査はかなり厳しくなると考えた方が良いでしょうね。さらに言えば、現在利用している履歴も過去に利用した履歴も、すべて個人信用情報機関に記録されており、どの金融機関のカードローン審査でも必ずこの信用情報機関に与信をかけて申込者の利用状況を調べます。

このときに与信情報ですでに3社のカードローン会社から借り入れがある事実が分かると、借り入れ件数が増えれば増えるほど返済能力が低くなると見做されるので審査に落とされる確率が高くなります。

また、場合によっては“多重債務者の予備軍”と見做されてしまうことで、逆に審査に通らなくなる事も往々にしてありますよ。その一方で、4社以降のカードローン申し込みでは、大手よりも中小消費者金融の方が審査に通って利用できる確率が高いと言えるようです。

とまれ、「カードローンですでに数件借りているが借りたい…」との希望は絶対に無理とは言えませんが、かなり難しいことは事実だと思いますよ。

【参考ページはこちら】
カードローンと同時に他のローンを組める?

借りられるの?カードローンを数件借りているが借りたいとき

銀行や消費者金融でカードローンを申し込むと、必ず融資の前に審査があります。審査に通らなければ融資してもらえないことは、周知の通りです。そして審査の項目には、まず確実に「他社借入件数」が含まれています。ほかの金融機関から借り入れをしていると、審査に通りにくくなることは間違いありません。

金融機関は貸したお金が返って来ないことを何よりも恐れます。他社から多額の借り入れをしている人は、借りたお金を返さない可能性があると見なされてしまうわけです。ではカードローンを数件借りているが借りたいという場合は、借りられる望みがないのでしょうか。

まず審査のとき、他社から借り入れしていることを隠せばよいと考える方がいるかもしれません。しかし、それは逆効果になります。銀行や消費者金融からの借り入れの情報は、すべて個人信用情報機関が共有していて、金融機関は審査の時点で照会することができます。いくら隠していても、借り入れ件数や金額は筒抜けになっていると考えたほうが良いでしょう。

下手に隠し事をすると金融機関の印象も悪くなり、なおさら審査には不利に働きます。ただし審査の項目に「銀行ローンの残高は申告しなくて結構です」などという注意書きがあれば、そのローンに関しては黙っていても構いません。

次に問題となるのは借入金の総額です。消費者金融には総量規制という決まりがあって、前年度の年収の3分の1までしか借りられないことになっています。数件の借入金がある場合、その金額を合わせて年収の3分の1を超えていれば、新しい借り入れはできません。

これは明確な数字として出てきますし、違反すれば法に触れることになるので、お目こぼしは期待できません。ただし総量規制が適用されるのは、消費者金融からの借り入れのみです。銀行ローンは総量規制の対象外となるため、これと合わせて借入金が年収の3分の1を超えていても、新しい借り入れが違法ではなくなります。

とはいえ銀行からの借り入れは、消費者金融よりも審査が厳しいことで知られています。総量規制外だからといって、消費者金融から何件も借りている人に、銀行が簡単に新しいローンを許すとは考えにくいでしょう。

このほか、いわゆる「おまとめローン」も総量規制の対象からは外れます。これは現在の借入金よりも低い金利のローンに乗り換えるとき、一時的に総量規制の枠を外してよいというルールです。覚えておくと便利ですが、借入額を増やすということではありません。

借入金の総額が総量規制の枠内であれば、他社から数件借りていても、新しく借りることが絶対に不可能とは言えません。しかし現実には、許される借り入れ件数は3件までというのが相場のようです。それ以上に借り入れ件数を増やそうとすると、少なくとも大手消費者金融では、問答無用で審査に落とされることが多いとされています。

注意したいのは、「可能性はあるから」といって無闇に新しいローンを申し込むと、その事実だけで信用を落とすということです。これは申し込みの情報が個人信用情報機関に記録され、「この人は余程お金に困っている」「借りた金を持ち逃げするおそれがある」と判断されてしまうからです。いわゆる「申し込みブラック」の状態です。

借り入れ件数が多いと、金額が少なくても信用が落ちてしまうのは、一見納得できないかもしれません。けれども実際の借り入れを考えると、件数が多いということは、一件一件の借入限度額が少ないということです。借入限度額が少ないのは、借りている人に信用がないからに他なりません。

信用のない人が、あっちこっちからツマミ食いのようにお金を借りるのは、金融機関にとって望ましい状況とは言えないでしょう。逆に借入金の総額が多くても、ひとつの金融機関からまとめて借りられる人は、それだけ社会的信用の高い人ということになり、貸すほうも安心できるというわけです。このような理由で、借り入れの件数が多い人に対しては、金融機関の態度も厳しくなりがちです。

数件借りているが借りたいというときは、以上のことを念頭において、いくつかの手段が考えられます。ひとつは既に借り入れしている消費者金融などと交渉して、借入限度額を増やしてもらうことです。借りたいというのは金額を増やしたいのであって、件数を増やしたいわけではないはずです。

総量規制の金額までに余裕があるなら、きちんと返済期日を守って取り引きを続けていれば、やがて借入限度額を増やすこともできるでしょう。いまひとつは、おまとめローンを利用することです。総量規制外のおまとめローンで複数の借入金を一本化し、借り入れの件数を減らせば、新しい融資を受けられる可能性も出てきます。おまとめローンは金利も低めに設定されていることが多く、借り換えを考える価値はあるでしょう。

借入限度額も増えず、おまとめローンも使えないという方も、まだ諦めることはありません。大手消費者金融は無理でも、中小の消費者金融ならば融資を受けられる場合があります。中小の金融業者というと、いわゆるヤミ金と混同して、怖いものというイメージがあるかもしれませんが、きちんと公共機関に登録された正規の貸金業者なら心配はありません。

登録されているかどうかは、金融庁のホームページなどからも確認できます。中小の業者は、大手の金融機関で融資を断られた人が主な顧客です。つまり大手の審査基準を満たさなくても、中小の審査なら通る確率が高いということです。

銀行や大手の消費者金融は、融資を申し込む人も多数いるため、最初の審査はある程度機械的にならざるを得ません。たとえば他社から3件借りていれば、自動的に審査に落とすなどの判定がありえます。中小の消費者金融では、その点で柔軟な審査が期待できます。個別の事情を見て、返済可能と判断すれば融資してくれるでしょう。

無論、総量規制に引っかかっていれば無理ですし、無職など明らかに生活能力のない人には難しいと言わざるを得ません。しかし反面、確かな収入があるのに借入件数が多いというだけで融資を断られたような人は、申し込んでみる価値があります。

安定した職業についていること、勤続年数が長いことは、審査で有利に働きます。持ち家があればベストですが、実家に住んでいるのもポイントになるでしょう。固定電話があること、健康保険や厚生年金に加入していることも好印象になります。以上のような条件を満たしているなら、借り入れ件数が多くても審査に通るかもしれません。金融業者も借りてもらわなければ商売になりませんから、安定した顧客には借りて欲しいというのが本音です。

返済能力をアピールすれば、絶対に不可能ということはありません。ただし審査に当たっては、あくまでも正直であることを基本としてください。審査に通りたいがために職業や年収で嘘をついても、いずれは必ず露見します。そうなれば融資を取り消された上に、二度と融資を受けられなくなることもありえます。これは借りる人にとっても、業者にとっても損失です。

最後に、借り入れ件数が多すぎる人は、そうなった経緯を反省してみることも必要でしょう。計画性なしに複数の金融業者と契約を繰り返していると、決して良い結果は招きません。カードローンが複数あると、利率も返済期日もバラバラですから、自分のお金なのに自分で管理しにくくなりますし、うっかり返済を忘れたり期日に遅れたりしがちです。

その結果、払わなくてもよい無駄な手数料や延滞金が発生し、ただでさえ厳しい家計に余計な負担をかけることにもなりかねません。数件借りている状態で新しいローンを借りたいと思ったら、その前に現在の借り入れを見直し、整理すべきところは整理することを考えましょう。借り換えなどを上手に活用して金利を引き下げ、借入金の負担を圧縮するきっかけにしたいところです。

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