カードローンは今では気軽にどんな方でも利用しやすい融資で、銀行と消費者金融会社のものがよく知られています。この２つにはそれぞれメリットがあります。まず銀行は資金が豊富なので最高限度額の金額が非常に高いのが特徴です。

反面、金利は消費者金融会社に比べてもかなり低めに設定されており、利用者にとっては借入面でも返済面でもとても良いです。ただし審査では消費者金融会社よりも厳しいということがよく言われており、結果が出るまでも２、３日ほど必要となります。ただ中には即日審査結果を出して融資を振り込みでしてくれるところもあります。

また銀行ならではなのが、カードローンの利用をキャッシュカードでもできるということです。これは自分で申し込みをする必要があるのですが、普通のキャッシュカードで融資を利用できるのでお金を借りているというのは見た目には全くわかりません。またカードが増えないですし、発行までの時間が必要ありませんので利用開始までの時間を短縮することができます。

一方で消費者金融会社は金利は１７％から１８％台が多く、限度額に関しても銀行に比べれば低いですが、いわゆる銀行のグループ会社になっている消費者金融会社は銀行系と呼ばれ、比較的限度額も高めになっています。

またメリットとして言えるのが審査結果から融資までの時間の短さです。数秒から仮の審査結果を出すことが可能ですし、本審査の結果も最短で30分ほどです。即日融資に対応している会社も多いです。

さらに無人自動契約機の導入やインターネットの普及により、店頭へ出向かなくても申し込みから審査、契約までできるようになり、利用者がとても多いのも特徴です。大手の会社になりますとテレビでもCMが流れ、そのCMに出ているイメージキャラクターは誰もが知っているような有名なお笑い芸人や女優、俳優などがつとめているので印象にも残ります。

このようにこの２つにはそれぞれ良い点があるのですが、キャッシング会社の場合には総量規制の枠があります。総量規制は個人年収の３分の１以上を最高限度額に設定することはできないという決まりで、必ず守らなければいけません。

唯一の例外がおまとめローンや借り換えローンなのですが、この２つは融資を受けても自由に使うことはできず、他社での借金を返済するためだけにあてなければいけないため、借金を１本化して完済した時の総額や毎月の返済額を減らしたいという方以外ではそれほど使えるものではありません。

銀行はこの総量規制の枠に関係なく、希望融資額を申し込みすることができます。もちろん年収が全く関係しないわけではありません。返済することを考えれば、年収にそれなりに見合った限度額が設定されることは間違いないのですが、総量規制の枠にあてはめられると例えば年収が１５０万円ほどの方は最高限度額は５０万円しかできないということになります。

そしてこの５０万円というのは１社に対して５０万円ではなく、借りる消費者金融会社全ての合計金額をあわせて５０万円ということです。ですから全くお金がないよりは確かに良いのですが、大きな出費が急にあった時などは足りないということもあり得るのです。増額したい場合ももちろんこの金額の範囲内におさめなければいおけません。そういう点では審査が多少厳しくても総量規制が関係ない銀行に申し込んでみるのも良いでしょう。

それでは実際にカードローンは何枚可能なのでしょうか。カードローンは何枚でも持つことが可能です。それこそキャッシング会社であれば総量規制の枠内で借入をすればよいのですから、持つこと自体は問題ではありません。

ただし注意をしなければいけないのは一度に何社にも申し込みをしてしまうと審査に通らなくなる可能性が大きくなるということです。何社にも申し込んでしまうとそれだけ切羽詰っている状態なのではと疑われます。それほど困っている状態の方にお金を貸しても返済をきちんとできるかはわかりません。

ですから審査に落ちる可能性が高くなってしまうのです。一度に申し込みをするのは多くても２社程度が良いでしょう。それに融資の申し込みをした記録は実は個人信用情報機関というところに数か月の間記録されてしまいます。個人信用情報機関には個人の金融に関するあらゆる情報が載せられているのです。そのため、融資に申し込みをすると必ずこの機関をチェックされます。

たくさんの会社に申し込みをしたことはここでバレてしまうのです。そして申し込みをして審査に通らなかった時には半年ほどは次に申し込むのは控えておくといいです。その頃になれば記録が削除されている可能性が高いからです。ただどうしても今すぐ必要だということがあります。

そういう時には１社の審査に落ちても他の会社を受けてみるのは悪いことではありません。ただ会社を選ぶ必要があります。最初に審査に落とされたことを知った上で受け入れてくれるところに申し込みをするのです。ブラックの方でも審査に通るという会社がありますから、そういうところを受けてみるのも一つの方法でしょう。

いくらブラックの方でもOKとはいえ、正規の業者ではないヤミ金からはお金を借りてはいけません。ヤミ金は怖い存在として知られていますが、噂だけではなく実際に本当に怖い存在なのです。一般的なキャッシング会社が必ずきちんとした審査をし、貸す人を選んで月に１度の返済で、常識的な利率で貸してくれるのに対して、ヤミ金業者は一応審査はするものの、申し込んだ人には誰にでも貸してくれるのが特徴です。

しかも返済は月１ではなく週１で、利率も法外な２０％超えだったりすることもあります。それでもお金に困った人は借りてしまいます。すると高い利息に週１の返済でお金がまわらず、結局毎回返済できるのは利息だけで元金はいつまでたっても減らないということになります。

また別のパターンですと、返済に困っている人に他のヤミ金業者を紹介し、そこでもお金を借りさせて自分のところに返済をさせるというものがあります。当然その業者には返さなくてはよくなりますが、別のヤミ金業者に借りてしまっているのでまた借金地獄が始まります。こういうことは実際にあるのです。ですから正規の会社以外からはお金を絶対に借りないようにしたほうがいいです。

あとはカードローンは計画的に利用し、使いすぎないようにすることが大切です。人は自分で思っている以上に簡単にお金によって堕落することができます。カードローンなどの融資は限度額内であれば何度でもお金を借りることが簡単にできてしまうため、必要もないのに贅沢のために融資を受けて散財してしまう方は少なくありません。

融資はボランティアではないので必ず返済が待っています。しかも元金だけではなく、借りた日数分だけ払う必要がある利息もついてきます。一般的に限度額が高くなれば利率も低くはなりますが、高額の借金の場合、完済できるまでに日数がかかりますから結局利率が低くても返済する金額はそれほど変わりません。

高額を借りても一括で返済できるのであればそこは気にしなくてもいいところですが、ほとんどの場合は数か月から何年もかけて返済していくのでしょうから、必要以上は借りないほうが良いでしょう。生活を安定させるつもりが逆に困ってしまう生活になりかねません。

カードローンの審査に通りたい場合にはいくつかポイントを押さえておくことが大切です。申し込み時に虚偽の申告をしないことはもちろん、必ずある担当者からの電話にもはきはきと答え、誠実に対応することが求められます。なぜなら担当者はそんな会話の中で申込者の人柄などをしっかりとチェックしているからです。いわば審査の一部だと考えてもいいです。

それまではおおむね印象がよく、条件もクリアしていて限度額も高めに設定するつもりでいたけれど、電話での対応が最悪だったので一応審査には通しても限度額は予定より低めにということもあります。へたすれば審査に通らないこともありますから、気をつけておくといいです。